第91回日本ダービー回顧 | カッツミーの競馬道

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 5月26日に行われた第91回日本ダービーは9番人気の伏兵ダノンデサイルが直線内から抜け出して1番人気ジャスティンミラノに2馬身差をつけて見事今年の3歳世代の頂点に立った。

 

 逃げ馬不在、スローペース、5番枠、Cコース替りを味方につけたべテラン横山典弘の好騎乗が光った。

 スタートしてすぐに先行馬のすぐ後ろの内側につけ、ロスなく進んだ。途中サンライズアースやコスモキュランダがまくっていっても動じない。直線坂下を内からするする抜け出してジャスティンミラノに2馬身の差をつけた。

 

 それにしても正直横山典弘がまたダービーを勝つことがあるとは思っていなかった。今はルメールと川田将雅がG1タイトルを分け合いまた若手ジョッキーが台頭していることから、G1レースで人気馬に乗る機会が減っていたからだが、今回の騎乗ぶりからも騎乗技術は依然健在で、いい馬に乗れればまだまだG1タイトルを上積みできそうである。レジェンド武豊とこれからも競馬界を盛り上げてくれそうだ。

 

 そしてダノンデサイルは父エピファネイアに初のダービータイトルをもたらし、11年前にキズナに2着惜敗した雪辱を見事に果たした。そして2着に退けたジャスティンミラノはキズナ産駒でこれも因縁か?また祖父シンボリクリスエスもダービーは2着に敗れており、祖父の無念も晴らしたことになった。秋は菊花賞を是非出走して今度は菊花賞親子制覇を目指してもらいたいものである。

 それにしても同期のクラシックホースのエピファネイアとキズナの種牡馬としての戦いはすばらしい。現役時代両者は4度対戦し、お互い2回ずつ先着している。種牡馬ランキングもダービー終了後キズナが1位でエピファネイアが3位、お互い競い合って是非どっちかリーディングサイヤーを獲ってもらいたい。

 

 2着に敗れたジャスティンミラノはスムーズにレースは進められたが、勝ち馬に上手く乗られた。勝った馬を褒めるべきで再戦が楽しみだ。

 

 3着シンエンペラーは中団でレースを進めたが、スローペースが災いし3着に上がるのが精いっぱい。しかし皐月賞より2つ着順を上げて、今後の成長に期待したい。

 

 私の本命、シュガークンは直線坂下で一旦先頭に立つなど見せ場はつくった。キタサンブラックの半弟で兄に負けない今後の活躍を願いたい。

 

 最後に今年の国歌斉唱は秋川雅史だったが、日本一を決めるダービーで日本一のテノール歌手のコラボは素晴らしかった。是非秋川雅史にはまた国家斉唱をしてもらいたい。