Covid-19 との暮らし | かっとびペンギンのお散歩

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現在フリーランスですが、以前はロンドン市内の内視鏡センター(NHS、プライヴェート等)で、シニアシスターナース、SSPとして勤務していました。美味しいもの大好きなかっとびペンギンの、ちょっとした日々の気づきや感動、面白情報をつらつらと綴って発信していきますね!

現在のところ、Covid-19の勢いは、弱まる気配を見せませんね〜

英国では、第二波が到来しているようで、地方都市の部分的ロックダウンがニュースを賑わせています。

ロンドンは3月23日からロックダウンが始まり、段階的に徐々に解除して、9月は学校も再開した。
ロックダウン以降、家族の1人しか買い物に出てはいけなかったので、夫が食料品の買い物を担当してくれて、これは前からそうだったけど、重たいものやかさばるものはオンラインにお願いしたりと、買い物の仕方も変わった。
地下鉄やバスなどの公共交通機関に乗る時は、マスク着用、これも呼吸器系の疾患があるなど特別な場合は、着用しなくてもいいけど医師の診断書を常時携帯しておく必要があることになった。
これを隠蓑にして、どう見ても健康そうなガタイのいいおにーちゃんがしてなかったりするので、なるべく距離を取ったりして自己で対策している。
第一、呼吸器系が弱い方はよほどの用事がない限り、家から出てないと思う。

8月には、経済を回し始めるべきと言い出し、週3日(月曜日から水曜日)は外食したら政府が£10総額からお引きしますよ、レストラン業界を活性化してねキャンペーンが始まり、どんな種類のお店も開き始めたが、どこへ行っても、お店の入り口にも必ずアルコール消毒薬が置いてあるようになった。

先日、久しぶりにセントラルの日本食品店に顔を出すと、人数制限で外で待つ様になっていて、その帰り道にリージェントストリートをバス停まで歩いてちょっと驚いた。うちの近所やセントラルの裏通りは小さなお店が軒並み閉店を余儀なくされているが、大きな通りでさえ支店を制限しているのか、大手でも閉まっているところが目立ち、世界経済の打撃の一面を垣間見たように思う。

現在は屋内でも屋外でも6人までの人間が同じ空間にいてもいいことになっているけど、これも畳20畳分の部屋に6人と、4畳半スペースに6人は、密度がちゃうやろうとツッコミ入れたくなる。
まぁ一応ソーシャルディスタンスを取った上の6人なので、それなりの空間を必要とするけれど。

職場(プライヴェート病院)ではスタッフの喉鼻スワブを週に一度行い、患者さんも内視鏡検査の72時間前以内にスワブが陰性の人だけを受け付け、病院の玄関を入れるのは、別の姉妹クリニックでスワブ検査した結果陰性の患者さんのみ、たとえご家族でもスワブ検査して陰性でない方は、お外でお待ち下さいという徹底ぶりである。
内視鏡検査は、宇宙飛行士を思わせるフル装備をしたスタッフが対応する。頭髪のハット、透明なバイザー
、長袖ガウン、もちろん手袋とマスク、そして靴カバーまで。全て使い捨てのもので、ハットとバイザー以外は患者さんごとに変える。ハットは1日ごと、バイザーは毎回消毒ワイプで拭いて、1日使ったら捨てる。

NHS(国立)では、陰性のスタッフが陰性の患者さんの対応、過去陽性だったスタッフが、回復後に陽性の患者さん対応に回されていると聞き、なんか「ふ」に落ちないものを感じる。たとえ回復しても、チカラが入らない、なんとなくしんどいと訴える同僚の話を聞いているし、ウィルスの特性のひとつに「変化する」ことがあるから、亜種になったウィルスにもう一度感染するかもしれないと言う可能性があるんじゃないか?それなら誰が対応しても同じことじゃないかと思うのだが。

私の印象では、このコロナって種の保存としてのふるいなのかもしれないって感じるんですよね。

生まれくるものは、必ずいつか死んでいくからね。それが人間という種であったり、地球上に暮らす全ての生きとし生けるものと言う意味で、いつかは退廃していく。惑星もまた、宇宙という大きなカテゴリーの中には、それに等しい。我ら人類が何世紀生きようとも、これは大きな歴史で言えば一握りの時間でしか無くて、いずれは消えていく。
だからこそ、ジタバタせずに種としての生き残りを決意することが、今出来ることなんだろうな、と。

そして自然界と科学のつながりも、軽視出来ない点。
科学無くしては、人間の暮らしは成り立たず、自然界の恵みも然り。
今はまだ聞かないけれど、きっとこの半年なり1年のコロナによる影響が、自然界にも現れて、科学的に影響の出ているデータが出るんでしょうね。

これからの暮らしは、コロナに限らず、いろんなウィルスや状況と共存していく暮らしになるんじゃないかなと思います。今はマスクと手洗いが必須なように、今度はシステム的に建物の入り口や改札口に、消毒ブースが出来て、“ピコン” とか音が出ながら陰性の人だけ通るようになるとか、近未来的な映画の様な方法が現実的になるかもしれない。
英国が開発実施し始めた、近くに陽性の人がいたら反応して音が出るアプリは、多大なる批判と失敗例の連続で、今のところ全く役に立ってないけど。

地球という惑星に、偶然生まれてそれぞれの時を過ごしている私たち。その恵みに感謝して、自分がやるべきことを懸命にやり遂げ、限られた時間を大切に生きようと思う。

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