得点圏じゃない時はこうすればいいんですかね?と彼は言った。(5/24 DenA9回戦 5-2) | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

さすがにびっくり仰天でございましたな。9回までに11安打も放ち毎回のように得点圏を作りながらも僅かに1点だけしか取れなかった鯉打線が、延長10回の2死からホームラン3本であっという間に4点取っちゃうんですからね。野球ってホンマに面白いというか恐ろしいというか(苦笑)。恒例というか吉例でありますので(笑)、アホみたいな赤い大文字でノーテンキな煽り記録を書いておきます。

 

小園海斗(23歳 178センチ ドラ1)

末包昇大(27歳 188センチ ドラ6)

野間峻祥(31歳 182センチ ドラ1)

 

小園クンの一発は、伊勢クンの投じた内角低目のストレートを思い切りポイントを前にして引っ張り込み、そのまんま大きなフォロースルーを作る「あの小園スイング」で、右中間スタンドの最前列にライナーで「突き刺す」美しいアーチ。得点圏にランナーがいなけりゃ僕がスタンドに打ち込めばいいんですよね?とばかりに、微笑んで軽く腕を突き上げながらダイヤモンドを一周する姿は、侍ジャパンの3番打者への道を真っ直ぐに突っ走れ!でございます(笑)。

 

コゾが打ったらスエも打つ、ん?ゾノが打ったらカネも打つ?(笑、しかしこの「小園と末包と坂倉」の3人のタナキクマルみたいな呼び名をつけるのはなかなか難しいですね、いい語呂合わせが浮かびません、まぁタナキクマルと最初に達ちゃんが言い出した時もなんじゃそれ?的な冷たい反応でしたが、もはや広辞苑にも掲載されている(ウソです)それこそフリーレンで言うところのゾルトラーク並みの「一般魔法」になっちゃいましたけど。誰か彼らにいい名前をつけてやって下さいませ。もとい。

 

末包先生の連続アーチは、恐らく鯉党の9割方が頭の中でイメージ出来ていた気もしますな。オレの前で小園が4安打目をライトスタンドにブチ込んだんなら、オレだって4本目はレフトスタンドっしょ。ともう打席の構えからホームランのオーラが出まくり。マウンドの伊勢クンもね、そりゃエース東クンの先発試合を同点で引き継ぎいきなり失点しちゃって失意の中でのピッチング。甘いストレートをこの男が見逃すはずもなくフルスイング。グシャっと詰まり気味の打球でしたがそんなことは関係ねぇとばかりに打球は真っ赤に染まるハマスタのレフトスタンドに一直線で飛び込みます。よく考えると、これって末包と小園による「初めての共同作業」ですな(気持ち悪ぃ、笑)、

 

初のアベックアーチ!

(しかも、ドラ1とドラ6の競演ですからね!)

 

で、宮島さんの連呼でスタンドで酔いしれていたら、続く坂倉くんが俺も混ぜてくれよぉ!とばかりにセンター前にポテンヒット(笑)。本日は何度もチャンスを潰しまくってくれた坂倉クンですが、1塁ベース上で思わず苦笑い。まぁ明日は頼むぜ坂倉よ。

 

もとい。

 

さぁ10回裏は栗林が投げて99セーブ目じゃの、と休憩トレイに行こうとしたら、な、なんと。

 

なんと野間さんがマン振りした打球が、ホームランアーチストの放物線でライトスタンドに飛び込む2ランホームラン。2年ぶり?3年ぶり?それはそれは上本先輩のホームランくらいに貴重なアーチ。そういえば小生は東京ドームで東出のホームランを見たことがありますぞ(自慢、笑)。いやぁ野間クン本人が苦笑いしながらベンチに戻ってくるんですから、そりゃベンチも大爆笑モード。新井さんは草野球の監督やってる町内会のおっさんみたいな喜びようで、ちょいと笑い過ぎでしたけどね(笑)。まぁ野間クンだってドラ1で182センチのいい身体してるんですからね、ホームラン狙って打てば楽々フェンス超えをするパワーはあるんですわな、敢えてやってないだけ(笑)。

 

ともかく夢のようなホームラン3発でございましたな。ハマスタでホームラン三連発といえばベイスターズさんの専売特許というか鯉の黒歴史ばかり思い出されますが、鯉だってやりゃあ出来るんですわな。

 

これも昔話ですが、アライさんが2000安打を決めた試合、小生も神宮球場に参戦して目の前で見てきましたが、その試合はまさにお祭り試合だったんですよ、皆様もきっと強烈な記憶があると思いますが、エルドレッド、誠也、堂林によるホームラン3連発や誠也のグランドスラムまで飛び出す神試合。あと数年もしないうちにまたそんな時代がきてくれそうな、そんな希望を抱かせてくれるホームランの競演でございましたな。

 

もとい。

 

試合的には他にも色々と見どころ満載の試合でしたよね。先発の大瀬良先輩も初回に失点こそしましたが、アツ先輩とのおっさんずのナイスコンビネーションでその後は8回途中までゼロを並べてくれましたわな。DeNAの先発はハマスタで負けなし無双の東クンでしたからしんどいマッチアップでしたが、こちとら大瀬良先輩もハマスタでずっと負けてませんからね、まさに「盾鉾の対決」で我慢比べ。敵ながら東クンはやはり無双のピッチング、あっぱれでしたわ。ヒット10本打たれてもホームを踏ませない、これぞエースの投球。

 

今日はこのまま0対1で東クンに完封されて負け試合かな、と鯉党の誰もが覚悟し始めた8回表、そんな東クンから鯉打線がついに1点もぎ取ります。個人的には今日の試合のハイライトはここだったように思いますわ。少しだけフィードバックします。

 

先頭打者の秋山先輩が東クンのカットボールを捉えて、センター方向に低いライナーで弾き返します。セカンドの林クンが飛び込んで捕球を試みますがハーフバウンドで難しい打球でしたので、そのままセンターへ抜けていき無死1塁。因みに、6回裏1死1塁の場面でDeNA筒香クンもこの打球とそっくりのハーフバウンドの打球を打ちましたが名手菊池先輩が飛び込んでスライディングキャッチ、からの4−6−3のダブルプレーに仕上げるという(毎度ながらの)神業っぷりでしたよね。ホントにウチの二遊間は素晴らしいとしみじみ思います。

 

で、無死1塁から2番矢野クンが初球を送りバントで1死2塁。3番の菊池先輩は(三振しそうでしたが、苦笑)なんとかチェンジアップをバットに当てて転がして進塁打、2死3塁で4番小園に回ります。「ここぞの小園」こと得点圏の鬼が絶好調なことくらいDeNAバッテリーは百も承知ですし、東クンと小園の過去対戦成績が「10打数8安打」と驚異的な打率になっていることはDeNAベンチもわかってますので本来なら敬遠ですが、次の打者の末包クンがこれまた絶好調で今日もマルチ安打ですからね「小園と勝負せざるを得ない」状況。いやいや負けん気の強い東クン、セリーグでは無双状態の東クンとしては「苦手なコイツを抑えて勝たなければ意味がない」と思っていたかもしれませんね。そんな意地の対決だったように思いました。

 

0対1の1点差、8回表2死3塁で迎える対決。

 

東克樹(28歳)vs 小園海斗(23歳)

 

痺れますな。初球は小園の胸元近くにボール球のストレートから入るDeNAバッテリー。思わず仰け反り身体を起こす小園。火花が散りまくる18.44メートル。いやぁ熱すぎです!2球目も更にインコースに突っ込みます。今度は内角低目のギリギリに吸い込まれる渾身のストレート。初球に負けまいと思い切り踏み込む小園は、再びのインコースに動かない、いや動けない。キャッチャー山本クンのミットが1ミリも動かない一分の隙もない東のコマンド。1−1からの3球目。再びインコースのストレート。2球目と全く同じ場所に糸を引くように投げ込む東の速球。スピードガンは142キロながら体感は150キロ台中盤のそれ。立ち遅れて全く反応できない小園。追い込まれてから中腰で1球高目にボール球で外したDeNAバッテリー。2ボール2ストライクとなる4球まで全てストレートです。

 

ここまでの4球で思い切り内側の球を意識させ、小園の腰が入らなくなってきている中で勝負球の5球目はアウトコース低目に大きく割れて沈むスライダー。普通の打者ならばそのままくるっとバットが回って空振り三振ですわ。小園が食らい付きます。ここで打たなきゃ

 

大地さんに怒られる(笑)

 

ほぼ片手一本でその外角に流れるスライダーを引っ掛けて強引に引っ張り込みます。熟練工のような粘着打撃でこの球を1.2塁間へ持っていく天才の打撃。打球は痛烈な低いゴロになってそのままライト前に抜けて・・・行かない!

 

オースティンが飛んだ!

 

なんとファーストのオースティン(188センチ100キロ)の巨漢が真横に宙に浮いています(菊池先輩かよ、笑)。この打球に思い切り飛びついてダイビングキャッチ!掴んだ!で、その巨漢ですぐさま起き上がるオースティン。ガラ空きになった1塁ベースにベースカバーで懸命に走り込んでくる東クン。絶対にこの1点はやらんぞ!小園を討ち取って絶対に勝つんじゃ!こい!オースティン!起き上がったオースティンが1塁へ送球!駆け込んだ東がこれをキャッチして1塁ベースを踏む!小園が1塁へ向けてヘッドスライディングじゃ!トップスピードのままで思い切り手を伸ばす小園。アウトか?セーフか?どっちじゃ!

 

セーフじゃ!ボケぇ!

(注)ボケぇ!とは誰も言ってません(笑)

 

1塁ベースに頭から突っ込んでそのままグラウンドを転がる小園の身体。地面にケツをつけたままで両手を突き上げてガッツポーズの小園さん。おっしゃあ!でかした!ホームランも素晴らしいが、やはりオヌシにはこういうプレーがよく似合うのです。右中間突破のスリーベースで3塁に滑り込んでガッツポーズするのが君にはよく似合うっちゅうこと(笑)。大して脚は早くもないのですが、それでもプレーにスピード感がある男。華がある男とも言うのですけどね。

 

スピードスター小園。

 

いやぁしかし、このプレーは本当に野球の醍醐味が凝縮されたプレーでしたわ。DeNAの守備陣も素晴らしかったです。オースティンのダイブから東クンがトップスピードで駆け込む投内連携の美しさの中に小園のヘッスラが突っ込んでくる究極のダイナミズム。これ以上ないまさに「これぞプロ野球」のプレー。戸郷クンのノーヒットノーランも素晴らしいし、3本ホームランも素晴らしかったですが、それと同じくらい価値があり、見応えのある、そんな場面だったと思います。

 

2戦目はついに玉村クン登場。オヌシの場合は初回の立ち上がりが全てですぞ。臆することなく、思い切り腕を振って投げ込んで欲しい。期待してます。打線もよろしゅう頼みますぞ。

 

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