村上クンは末包さんに最敬礼。これぞ大学野球の愛すべきタテ社会(笑)。(5/21虎8回戦6-2) | カープがやっぱり好きなんよ

カープがやっぱり好きなんよ

どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

のっけから下ネタですいませんが、小生が勤務しているオフィスビルの男子トイレの立ち小便用の便器がずらっと並んでいる場所には、掃除をして下さる業者の方の迷惑にならぬよう、足下を汚さないようにという意味合いを込めて、トイレマナーの格言が書かれた面白いステッカーが貼り付けてあるんですわ。小便しようと便器の前に立ってチャックに手をかけると自然とそのステッカーに書いてある「格言」が目に入ってきて、おっとそうだった!と自ら便器の方に1歩近づいて足下を汚さぬように気をつけて用を足す感じ(笑)。思わず、なるほどねぇと唸ってしまうような「粋なステッカー」なんですわ。

 

そこになんて書いてあるかというと、

 

『ビジネスと男子トイレは

 1歩踏み込むと上手くいく』

 

・・・そうだよねぇと(笑)。

 

すんません、広島カープブログだというのに冒頭からなんでまたトイレの話をつらつらと書いているかというと、今日の試合をご覧になっていた方はお察しかもしれませんが、今日の鯉の左打者はみんなバッターボックスに入ってから更に「一歩前に踏み込んで」バットを構えたんですよね。バッターボックスの「ホームベースに一番近いところの白線ギリギリ」まで前に出て、両足のスタンスを固める打撃。

 

ホームベースに体を覆い被せるような感じですからね、アウトコースギリギリの筈の決め球が、まるで「ど真ん中の絶好球」みたいな感覚です。逆にインコースいっぱいに投げ込まれたら対応出来ないんですけどね(苦笑)。虎バッテリーに対して、鯉の左打者はほぼ全員がそんな極端なスタンスの打撃で、とにかく「仕掛け」たんですよ。今日の虎の先発は鯉打線がこれまで全く打てていない「天敵」の村上クンでしたが、まさにこの極めて単純な「一歩踏み込んで構える打法」が村上クンには相当な違和感だったんだと思いますわ。結果的にまさにドンピシャ!でハマりましたわな。

 

村上クンから5点奪取。

完全ノックアウトじゃ!

 

1回裏。先頭打者の秋山先輩がいきなり村上クンの初球を叩いて左中間突破のツーベースでございます。まさにベース寄りギリギリに立って捉えたアウトコースのストレートでしたわな。動揺する村上クンのワイルドピッチを挟んだ無死3塁から、続く2番野間クンが引っ張って1.2塁間を抜けるタイムリーヒット!であっさりと先制。この打球も真ん中から外寄りに流れる球を野間クンはまるで内角の球のように引っ張り込んでました。ボックスのギリギリに立った効果ですわな。

 

2回裏。先頭の末包クンが初球のスローカーブを引っ張り込んでレフト線にツーベース、無死2塁から7番パンチ矢野クンの絶妙なドラックバント&1塁へのヘッスラでオールセーフの無死1.3塁。ここで8番林クンがライト前にタイムリー!という流れるような攻撃で2点目をゲット!この林クンのタイムリーも真ん中から外寄りの球を引っ張って1.2塁間を抜いた打球。まさにホームベースに出来るだけ近づいたスタンスでした。普通のスタンスではあの球は引っ張れません。

 

3回裏は1死から4番小園と5番坂倉の連打で1.3塁を作ります。クドいですがこの2人もボックスのギリギリに立って構えて引っ張り込みました。小園クンのは外側の高目のボール気味の球、坂倉クンはそこまで極端に踏み込んではなかったですがそれでも真ん中の球をまるで内角の球を引っ張るような打撃でライト線に運びましたわな。今日はチーム全体方針としてこの「ホームベースに近づいてバッターボックスのギリギリで構え、外側の球も引っ張り込む打法」で村上クンを揺さぶろうとしたのですが、まさかここまでハマるとは!(嬉)。

 

そして本日のメインイベントです(笑)。

 

1死1.3塁で打席には末包クン。日曜の試合では逆転3ランを左中間スタンドにブチ込んで頂き、我々鯉党同志が忘れかけていた「ホームランによる大量点ゲットの喜び」を久々に体感させてくれた男。そして試合前から散々報道されてましたが、末包クンと虎の村上クンは東洋大野球部の先輩と後輩。末包が2つ年上の先輩であり、しかも寮では同部屋の部屋長にあたる関係ですからね、そりゃ村上クンにとっては神様みたいなもんですわ。大学野球部とはそういうところでございますからね(笑)。挨拶や礼儀作法から始まり、食事や洗濯の身の回りの世話まで、まさに「美しいタテ社会」の世界。どんなに後輩が先輩を超えて別の世界で活躍しようともこの精神性は永遠に続いていくのでございます。そして後輩側も、なぜだかわかりませんが(笑)その関係性が嫌じゃない、むしろ嬉しかったりするのでございます(まぁ昨今は体育会系部活動での暴力沙汰やらイジメなんやら負の側面ばかり報道されますが、他方で今でも「美しいタテ社会」って絶対にあると思うんですけどねぇ、なんだか寂しい限りです)。

 

もとい。

 

そんな末包先輩に対する村上後輩のピッチング。まぁ今日は村上クン自体の調子はがイマイチだったのでこういう結果になっちゃいましたが、村上クンも「末包先輩との対戦」をとても楽しみにしてた筈なんですよね。「まだ何者でもなかった自分」を知ってくれている先輩、公私共々べったりお世話になった先輩との対戦。プロ野球の世界では先にスターダムにのし上がった村上クンですが、18.44メートルの勝負の世界に入り込めば、まさに東洋大のグラウンドでともに汗を流した頃の2人に戻っていたんじゃなかろうかと思いますわ。

 

1打席目は初球のスローカーブに対して「舐めんなよ!」とばかりに打ち返した末包先輩。そしてこの2打席目は衝撃の結末になりましたな。1死1.3塁の1ボール1ストライクからの村上クンが投じた3球目はフォークボール。低目にスッと沈んで末包先輩を引っ掛けさせてサードゴロで併殺打に仕留める筈のボールでした。が、しかし。そのフォークは高く浮いて真ん中付近へのホームランボールになってしまいましたわな。もらったぜ!とばかりにマン振りを仕掛ける末包パイセンの豪快スイング。ボールがピンポン球のように弾けてセンター方向へ飛び出し、センター近本くんが追いかけるのをやめて打球を見上げるとそのままバックスクリーンへ飛び込みましたわな。

 

末包さんの豪快3ラン!

 

昨年は1年間素晴らしいピッチングを続けて最多勝とMVPまで受賞した村上クンが5失点するのは公式戦では初めてのようでしたね。村上クンも悔しくて仕方なかったとは思いますが、もしかしたら、というかまたもや小生の勝手な妄想ですが、村上クンは3ラン打たれた後にテレビカメラに映らないようにというか、岡田監督にだけは絶対に気づかれないように少し下を向いて俯きながら、その顔にはニッコリと「微笑みを浮かべていた」のかもしれません。それこそ末包さん!ナイスホームランです!大学野球部では色々と大変お世話になりました。去年は僕もプロの世界で活躍することができてビッグマネーも掴み取ることができました。末包さんもこれからガンガン稼いでください!今後も末包パイセンとガチ勝負ができることホントに嬉しく思います。引き続きよろしくお願いします!」ってね(笑)。

 

大学野球の愛すべきタテ社会です。

 

もとい。

 

アホなことばかり書いてきましたが、投手陣では床田クンも悪いながらに8回途中まで2失点ピッチング、島内クンもきっちり火消しして頂き、9回の黒原クンは今日もナイスピッチでしたな。

 

因みにファームでは映像は見れてませんが常広クンの2度目の登板。四球5個の大乱調&頓宮クンに2ランかまされて散々な内容だったみたいですが、まぁあまり慌てずじっくり作っていって欲しいですな。頑張れ常広クンや。

 

まずは虎に先勝です。明日は森下くんですな。大竹クン相手に打線がどれだけ援護してくれるか楽しみですな。村上クンを見事に攻略して撃破したのですからね、大竹クンもやっちゃってください!

 

↓クリックお願いします。

にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村