そりゃアレン先輩だって泣くわな(涙)。(5/18 ジャイ8回戦 4-3) | カープがやっぱり好きなんよ

カープがやっぱり好きなんよ

どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

例えばシーズン終盤でこの試合に勝てばAクラス負ければBクラスといういわゆる「CS進出がかかった試合」とか、その後のCSファイナルや日本シリーズのようないわゆる「超短期決戦の試合」など、チームとしては絶対に負けられない、なんとしても勝ちたい、いや「絶対に勝たなければいけない試合」というのがありますわな。で、こういうギリギリの試合には「いつも悉く勝てない」というのが、このところの「カープクオリティ」でもありました。我々鯉党も「まぁそうだよなぁ」と自虐的に半ば「諦めモード」で眺めている部分もあり。

 

翻って、昨日の試合はたかだかシーズン前半の単なる1試合ではありましたが、皆様も百もご承知の通り途中からその「絶対に勝たなければいけない試合」になってしまったんですよね。開幕投手に指名された今季ずっと好投を続けながらも打線の援護に恵まれず、たまに打線に援護をもらった時には今度は自分が大炎上という不甲斐なさや情けなさをも噛み締めながら、苦悩の登板が続くアレン先輩。都合7度も登板して一度も勝てない自分は、もうそれこそ一生勝てないんじゃないかとか、そんなことまで考えてしまう日々だったかと思います。

 

昨日もアレン先輩はダラダラとランナーを出してなんだかイマイチな投球、更には自分のエラー(野選)やらで先に失点、攻撃面では大事なところで自らのバント失敗もあったりで、どうにもこうにも。きっと見ている方々も、今日も勝てんのかアレン先輩。というか、何をチンタラやってんだよアレンさん!じゃけぇ勝てんのよ!と少々冷ややかな思いで見ていた同志も多かったかと。が、しかし。これまた皆様ご存知の通り昨日は3番に入った「ここぞの小園」が、またもや「得点圏の鬼」っぷりを発動し、なんと5回裏に逆転してしまいましたぞ。そりゃ野手陣だってね、これまでアレン先輩を非情なまでに見殺しにし続けてきたことに責任を感じまくりな訳です逆転した時のベンチの盛り上がりっぷりは優勝した時の歓喜のソレと同じ温度(笑)。

 

ということで、この試合は6回から「絶対に負けられない試合」に大きく様変わりしたのでございます。負けられないどころか「絶対に同点に追いつかせない戦い」とでもいいましょうか(笑)。開幕から長い長い時間をかけ、やっとの思いで漸くアレン先輩に灯った「勝ち投手の権利」を絶対に消してはならない。絶対に消すんじゃねぇぞ!ベンチの野手陣もブルペンの投手陣もそして全国津々浦々の鯉党の思いも同じですわな。シーズン終盤のCS進出をかけた戦い、CSファイナルや日本シリーズで3勝3敗で迎えた7戦目と同じテンションだったかもしれません(それは言い過ぎ、笑)。まぁ冷静に考えればそこまでの話ではないのですが、小生も天下分け目の大決戦モードに突入ですわ。凌げ!凌ぐんじゃ!踏ん張れ!中継ぎ陣たちよ!(笑)。

 

ここから勝利への大試練が始まります。

 

6回表。続投のアレンさんが先頭の岸田クンにツーベースくらってしまい(オイオイオイ、苦笑)1死3塁の大ピンチを背負って降板しても、出てきた森浦クンがまずは長野さんを巧みに四球(ストライクを2球も球審にボール判定され)で歩かせ(たと見せかけて)、敢えて1死1.3塁を作ってから、丸さんを4-6-3の見事なダブルプレー斬り(笑)に仕留めます。ベンチのアレンさんが渾身のガッツポーズ!これはビッグプレーでしたな。

 

7回表は矢崎課長。1死から吉川クンに四球、岡本クンにヒットで繋がれて1死1.2塁で二塁打王の坂本クン、更にはブンブン振り回す秋広クンの並び。ツーベースでも同点、一発出れば逆転の恐怖に怯えながらも二者連続でセンターフライ(いやぁ心臓に悪い)。さらには8回表の島内クンも連投が嵩んでおり今日はイマイチなコマンド。丸にも繋がれ2死1.3塁でこれまたブンブン丸のオコエ君。マン振りスイングで捉えられた打球、思わず目を瞑りそうになりましたが、サード羽月クン真っ正面の強烈ライナー。いやぁちょいと角度が出ていたらレフトスタンドへの逆転3ランだったかもしれませんな(汗)。

 

中継ぎ陣が苦しみながらも踏ん張り続けます。

 

そして9回表は栗林劇場。いやぁマジで息が詰まって酸欠で死にそうになりながら見てました(笑)。ここんところ完璧な守護神っぷりだった栗林クンですがちょいとツキもなかったんですかね。先頭の吉川クンのセンター前ヒットの後、4番岡本・5番坂本の打球はいずれも完全に打ち取った弱いゴロが三遊間を抜けていったいわゆる「コースヒット」でしたわな。が、これで1点差に詰め寄られなおも無死1.2塁の大ピンチ。当然ながら1塁ランナーが帰れば逆転されちゃいますが、それよりも重要なのは2塁ランナー。同点に追い付かれてしまったら、これまで皆で必死で繋いてきた「アレン先輩のために」が崩れ落ちてしまいます。極めて本末転倒なのですが、もう試合の勝敗よりもそっちが大事なのは皆の総意だったに相違ない(苦笑)。

 

秋広クンのファーストゴロで1死1.3塁と局面が変わり打席には小林クン。もうどうみてもスクイズでしょという場面でホントにセフティスクイズを敢行ですわ。投前のファースト側にコロコロと転がる白球に栗林クンがグラブを伸ばすも届かず。あぁ同点か・・・と思われた次の瞬間でした。

 

二俣クンの猛チャージ!

 

ファーストの二俣クンが猛然とチャージをかけて捕球すると、まさに菊池先輩ばりの飛び込み&横っ飛びダイビング&空中浮遊のスナップスローでバックホーム!でござる(笑)。これがここしかない!という、どストライク送球で坂倉のミットにズドン!で、ヘッスラでホームに突っ込んできた重信にタッチしてアウト!おっしゃ!阿部監督からリクエストされるも判定覆らず。

 

アウトじゃボケぇ!(笑)

 

これでツーアウト。開幕から苦しんできたアレン先輩の勝利まであと1アウトです。が、これでもまだ終わらない試練の道。続く泉口クンに四球を出してしまって二死満塁で代打萩尾クンが登場。で、ボールボールと先行する我らが守護神さま。やめてくれよ。この状況で四球の押し出しでアレン先輩の勝ち星を消したりしたら、それこそオヌシのココロの傷になって立ち上がれなくなっちまうぞ。ワシも立ち直れん(笑)。で、なんとか2−2の並行カウントに戻す栗林。9回1点リードで二死満塁、勝負の5球目フォークがアウトコース低目からスッと沈む。思わず反応する萩尾クンのバット。振ったじゃろ!と、テレビのこっち側から1塁塁審に向けてアピールをするワシ(笑)。振ってない(笑)。ついにフルカウントに。

 

いやぁどこまで盛り上げるつもりなのか栗林劇場(苦笑)、もはやワシは息ができなくなってきた。たかだかシーズン序盤の1試合なんですが、何やっとんじゃろワシ(笑)。そして二死満塁フルカウントから運命の1球。羽月のタイムリーも大盛の粘りの挟まれ走塁も小園の技あり得点圏の鬼も森浦のミラクルゲッツーも坂倉の貴重な中押しホームランも矢崎の踏ん張りも島内の踏ん張りも二俣の超美技も全てが「この1球」に繋がっているのです。ベンチで祈るように見つめるアレン先輩。坂倉と栗林。鯉バッテリーが選んだのは、

 

渾身のストレート(泣)。

 

萩尾クンのバットが空を切りました。

 

ゲームセット!沸き上がるマツダスタジアムとテレビのこっち側でヘナヘナと座り込むワシ(笑)。そして

 

栗林が吠える!

坂倉が吠える!

二俣が吠える!

 

マウンドに出来上がる輪に破顔一笑の野手陣たちが次々に集まってきます。ベンチからも選手が飛び出していく。

 

勝ったぞ!

勝ったぞ!

アレン先輩に白星じゃ!

 

ゆっくりとその輪の中に歩いていくアレン先輩の姿。

 

そりゃアレンも泣くわ。

 

ワシも泣こう(笑)。

 

↓クリックお願いします。

にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村