2014~2017年の総括 | とある投資家の備忘録(ブログ)

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昨日の大納会は日経平均が2万2764円と年末の終値として26年ぶりの高値を更新しました。日経平均が年間で上昇して終わるのは6年連続で、これはかのバブルが絶頂を迎える1978~89年の12年連続以来との事です。株価の上昇に関しては雇用回復や仮想通貨の活況など、様々な理由が言われていますが、長期的な株価の決定要因である企業業績の回復・上昇という結果が伴っていることが、私自身としては最も納得感と安心感を持っているところです。

 

この1年で日経平均は19.1%上昇、日経ジャスダック平均は44.2%上昇しており、前回このブログに書いた2013年末からでは日経平均が39.7%、日経ジャスダックがなんと92.4%の上昇率になっています。私のポートフォリオでいうと昨年末から現在まで持ち続けている銘柄の株価の単純平均では32%、そして純資産ベースでは21.9%の上昇となり、同じく2013年末からではそれぞれ単純平均が24%、純資産ベースが60%の上昇となりました。

 

結果として昨年からの上昇率、2013年末からの上昇率とも、日経平均には少しだけ勝って、日経ジャスダック平均には大きく負けたことになりますが、ベンチマークとしているこの2つの平均株価のどちらかに対してアンダーパーフォームだったのは、2014年に両平均株価がプラスだったのに対して、自身のポートフォリオがマイナスに終わって以来の少し残念な結果です。

ただ前回も行った思考実験としての、もし仮に一切売り買いをせず、昨年末時点あるいは2013年末時点のポートフォリオを完全に維持し続けていたとしたらでいうと、どちらの場合も今ポートフォリオの上昇率の方が大きく、仮に2013年末のポートフォリオのままであった場合は、日経平均にさえ大きくアンダーパフォームしていたことを考えると、少なくとも投資家として最低限の仕事はできたかと思っています。

昨年来保有し続けている個別銘柄でいうと、12銘柄のうち、この1年で株価が上昇した銘柄が10、下落した銘柄が2という状況で、これも前回の2013年末との比較でいうと、全体的に上昇傾向だが上昇率はそれほど大きくない、いわゆるボラティリティlが低い状態ということができます。

 

一方で「2017年、上がった株 下がった株」を見ると、市場全体では大きく上昇・下落した銘柄もかなりあるため、ボラティリティが低くなっているのは市場全体の傾向というより、私自身のポートフォリオが保守的になっていることが主な原因ではないかと分析しています。ちなみに市場全体では最も高い上昇率が1,025.2%、同下落率が▲68.8%でしたが、自身のポートフォリオではそれぞれ112%と▲25.8%でした。

 

株式の購入に際しては「安全域を確保する」というグレアムの教えを可能な限り守るスタンスですが、今の状況では私の観測範囲で十分な安全域がある銘柄は存在せず、今年は上半期に多少売買した程度で下半期は全くポートフォリオの動きがありませんでした。

 

この状況でいくと来年は全く身動きが取れない状態が続く中で、ベンチマークの平均株価に負け続けるという悪循環に陥る可能性もありますが、だからと言って焦って中途半端な企業に手を出したくはないので、この先5年、10年で大きく成長しそうな企業を見つけ出す作業に地道に取り組みたいと考えています。