現代でも毎年出版されている開運暦を見ると金神や大将軍などがいる方位に向かい土地を掘ったり工事をしたりするのは縁起が悪いので避けた方が良いとか、その年回りは建築をするとよくないなどと記述があります。
そもそも金神の在位する方位や日取りを避けるようになったのは平安時代ごろからです。その暦を創ったのは安倍晴明と言われています。更にはその根拠となったのは中国から伝来した当時の最新科学である陰陽五行説にあるといわれます。
更に五行説の中には、この世を構成するものは木、火、土、金、水の五要素であるとされています。
その金は金属の金である。昔は最も怖いものは刀や刃物でありそれらは金属であるので金の神様である金神は恐い神と考えたのが始まりの様であります。
ですから金神のいる方角や日取りを避けるようになったのであります。現在では金神の金はお金でもあり最も人は欲しがるものとして金神を祀る神社が金持ちになる宝くじが当たるなどと人気になる時代となっています。
現在の恐いものは気候変動や水害などの災害そして戦争かもしれません。災害は土や水ですので土の神、水の神の方が恐いということになります。
香取金光教は江戸時代の終わりに立教しました。祭神には天地金の神と教祖様をお祀りしており当時の恐い神である金神の力をおかげに変えたことで有名です。
金神だけでなく天地の神様をお祀りしているので、土の神、水の神のおかげも受けるといわれています。そうしてみますと地球環境問題には最強の神様と言えるのではないでしょうか?
天地の神様を犯してご無礼をしているのではないでしょうか?
緑の土地を勝手に開発し、化石燃料を燃やして車を走らせ発電で二酸化炭素を放出するから天地の神様にご無礼をするのであります。
天地の環境はだれのものでもない所有者は天地の神様です。
そのことを忘れず祟りを恐れてきちんとお祀りしなければなりません。お祀りするだけではなく心を改めて日々努力する必要があります。日々の努力が修行であります。
そうすることにより金神からおかげを受けたように天地の神様からおかげを受けるのであります。