ゲームセンター消失 vs ゲーム愛かとぅ | katoo the world

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アミューズメント施設「ゲームセンター」の倒産や休廃業などが、2023年度には計18件発生した。前年度(15件)に続いて2年連続で増加したほか、過去5年間で最多を更新した。ゲームセンターの店舗数は10年間で8000店近く減少するなど右肩下がりで推移、直近5年間では3割減となるなど、淘汰の波が押し寄せている。

消費税増税や硬貨の両替手数料、電気料金の引き上げなど、運営コストの増加も無視できなくなってきた。帝国データバンクの財務データを基にゲームセンター運営企業の収益力を分析したところ、本業の儲けを示す営業利益は、売上100円あたり平均で6円にとどまった。

先日、意図せずゲームセンターに行ってみた。

自宅近くのゲームセンターで何十年も前からあったのだが、中々行く機会が無く、と言うより、今回も全く以って行く気など無かった。

行きつけのカフェに行きコーヒーを頂いた後、ふと覗いてみたのだが、現代のカップルが楽しげにクレーンゲームにいそしむアミューズメントパークとは明らかに違う、タバコの煙臭く薄暗い、昔ながらのゲームセンターであったのに驚く。

SEGA「ゴールデンアックス」や、カプコン「ファイナルファイト」、「天地を喰らう」、「エイリアンvsプレデター」と言った、私好みの大味なアーケードゲームは流石に無かったが、時代から完全に取り残された地下世界に安らぎを覚えた。

そんな中、一際際立つ黒い球形の筐体に懐かしさが溢れる。

「機動戦士ガンダム 戦場の絆」だ。

大型筐体に乗り込み、本当に大型戦闘ロボットを操縦しているような体験が出来る体感ゲームなのだが、10年以上前のゲーム機が現代でも稼働しているのが嬉しい。

オンラインプレイが中心だった筈なのだが、現在主流のデートカップルが集うアミューズメントパークにてその筐体を見る事は皆無だ。
しかし、時代に取り残され、日本各地に点在するゲームセンターでは、現役ゲームとして残されたファンの期待に応えているのだろうか?

4台設置された筐体に1人搭乗するパイロットは外から見る限り、どうにも暴れている様に見える。
ゲームに熱中しているか、ニュータイプに覚醒したかのどちらかだが、単なる馬鹿である可能性も否めない。

私は見知らぬプレイヤー同士が共闘するこの手のオンラインゲームが苦手だし、発売当時は歴戦のゲーマーが長蛇の列を作っていた「機動戦士ガンダム 戦場の絆」をプレイする事は無かった。

しかし、今回は日本全国でのスタンバイ中が0名と言う現状を確認した私はそれ程抵抗感も無く、コックピットPODに搭乗した。

こいつ…、動くぞ…!

“V”と書かれた取扱説明書が無いのが、些か心許無くはあるが、私以外にスタンバイするパイロットはおらず、隣の機体で暴れているニュータイプは別の戦いに参戦中なので、彼と共闘する危険性は無かろう。
堂々とシングルプレイを楽しめばよろしい。

まあ、チュートリアルプレイである程度は理解出来た。

付いて行くのが精一杯で楽しむ迄には及ばなかったが、初のガンダム実戦でジオン軍主力のザクⅡ2機を撃墜したのだから、中々のモノだろう。
パニックに陥った私はヘッドセットバルカンを連射しただけで、チュートリアルはD評価であったが、アムロとて初戦はそうだっただろうが!

「Xbox」コントローラー攻撃型潜水艦 vs 「機動戦士ガンダム 戦場の絆」
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さて今回、ゲームセンターの倒産が相次ぎ、街からその姿が失われていると聞き、やはりそうか…とは思いつつもショックではある。

先述の通り、私自身が青春時代を過ごした薄暗くタバコ臭いゲーセンの大半は閉店したし、お世話になった渋谷センター街の50円ゲーセン「渋谷会館モナコ」は閉店して早10年が経つ。

現代のゲーセンと言えばクレーンゲームやプリクラが中心であり、そんなキラキラした場に私の居場所など皆無だ。

その分と言うと語弊が有るかも知れないが、ニンテンドーSwitchなどで当時のアーケード機のエミュレーターソフトが安価で販売されていたり、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータやPCエンジンminiと言った当時の名作ソフトがインクルードされた復刻版ハードが人気を博した。

近々ではスマホアプリやPCゲームプラットフォームのSteamで、意外にもレトロゲーム熱が高まっており、当時を知るユーザーが挙っていると想像するだけで胸も熱くなる。

私はオンラインゲームに然程興味は無いのだが、ソレでも世界中で繰り広げられるコミュニケーションを伴った通信対戦動画などを拝見するに、昭和・平成の若者文化を支えてきた従来型の「街のゲーセン」の消失はあるが、その実、ゲームで繋がった全世界がゲーセンであると実感するのだ。

確かに今ではSEGA「ゴールデンアックス」や、カプコン「ファイナルファイト」、「天地を喰らう」、「エイリアンvsプレデター」と言った、私好みの大味なアーケードゲームをゲーセンで見る事は無くなった。

しかし、上記ソフトはメガドライブミニやCapcom Arcade Stadiumで安易にダウンロードプレイする事が可能だ。
コレは文化としてのゲーセンが全世界に広がった事とも捉えられる。

先日、久々に「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」をプレイしてみた。

マリオブラザーズ、ドンキーコング、アイスクライマー、エキサイトバイク…。

当時ファミコンを買って貰えなかった私にとって、夢にまで見た名作ソフトを、40年ぶりに噛み締めるかにプレイする。

時代は変わりゆく。

私の愛したゲーセンは無くなったが、ソレとは違った形でゲームは受け継がれていくのだ。

40年に渡り、我々を熱くさせてくれて、有難う。

かとぅ