ラランド vs X | katoo the world

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お笑いコンビ「ラランド」がユーチューブチャンネルに出演し、サーヤがX(旧ツイッター)について「おしまい」と宣言した。

サーヤはSNSでX(フォロワー28万人)、インスタグラム(同24万人)、スレッズ(9万人)を展開している。

コンビのユーチューブ動画では「ツイッターはおしまい」と語り、右手で握りこぶしをつくる。Xは「オワコン」だとも表現し、「どこを見わたしても野グソ(のようなコメント)ばかり。〝新居〟に行きませんか?」とスレッズへの移行を呼びかけた。

SNSに関してはXとFacebookを活用している。

元々書き溜めていた当ブログの発信の場として活用していたが、近々では軽いコミュニケーションも取っている。

その中で感じるのが「Facebookはさて置き、Xの使い方が分からん」と言う事だ。

一度詳しい者からレクチャーを受けた事が有るが、その者はサーチ画面から最新情報やトレンドを追っていた。

例えば好きなドラマのスレッドでは、リアルタイムに視聴者が感想を書き込んでおり、皆で感想を言い合いながら観る感覚が楽しい。

「ゴローさん、注文、迷い過ぎ」

ドキドキしながらそう書き込んだ所、瞬時にいいねが連打されて安心した。

別の者は「この店、良く行きます!★★★☆」などと書き込んでおり、画面越しのフィクションが手元でリアルに語られるのも面白い。

しかし唐突に「この店、店主の態度サイアク」などと言う書き込みが入り、うーん、まー興が削がれた次第だ。

こう言う様々な書き込みを眺める程に「だからどうした?」という気持ちにもなる。

誰かも分からず、何の繋がりも無い一個人が書き込んだ「ゴローさん、注文、迷い過ぎ」や「この店、良く行きます!★★★☆」、「この店、店主の態度サイアク」に、果たして何の価値があるのか?

いや、SNSの呟きに一切の価値など必要無いのだろうが、少なくとも悪意で場を乱す者の存在を目の当たりにして、SNSとは中々難しい場だと実感したのだ。

そんな中で、お笑いコンビ「ラランド」がユーチューブチャンネルに出演し、サーヤがX(旧ツイッター)について「おしまい」と宣言した。

事前に今回のYouTubeチャンネル「ララチューン」を拝見していたのだが、個人的に今一番勢いのあるお笑いコンビ・ラランドの神懸った笑いに魅了されている。

2020年あたりでのブレイク、そしてお笑いラジオアプリGERA「ラランドの声溜めラジオ」でその存在を知ったのが切っ掛けだったが、正直その魅力に一発で持って行かれた。

漫才ではサーヤの軽妙かつスタイリッシュなボケに対する、これまた手数の多いニシダのツッコミがオシャレだ。

今ではドラマ俳優、CMタレント、声優、ミュージシャン、作家、果ては日本テレビ「ZIP!」のパーソナリティーと、最早お笑い芸人の枠に留まらない活躍を見せる。

だが、その真の実力は数奇なる人生を歩んで来た二人の無尽蔵なるエピソードにある。

かつてドラマやCMや雑誌などに出る子役として芸能活動しながらも、お笑いを心の拠り所としながら暗い学生生活を過ごし、広告代理店に勤務しながらお笑い活動を並行し、ラランドの個人事務所「レモンジャム」を設立、代表取締役を務めるサーヤ。

大手企業重役の御子息として帰国子女~上智大学外国語学部イスパニア語学科に入学しながらも、3回留年して、2回退学し、親から勘当されながらも、今尚その仕送りで生計を立てるクズ芸人と名高いニシダ。

共に社会や家族に対して鬱屈した想いを抱えながら生きて来た経験を、見事お笑いに昇華しているのが素晴らしい。

春とヒコーキ、蛙亭、ママタルト、サツマカワRPGと、次世代のお笑い芸人が続々と台頭する中でも、ラランドには何か異質なモノを感じずにはいられなかった。

今にして思うのが、ソレこそが「カリスマ性」と言うモノ。

無茶なネタでも鬱屈した想いと、膨大な情報に裏打ちされた高い知性が、実に芯を喰った説得力のお笑いに形成される。

ある意味、フジテレビ「夢で逢えたら」で直感した、ダウンタウン同様のスター性を兼ね備えたモノにすら感じる。

2024年現在、笑いの最先端をラランドが走っているのだ。

今回サーヤの提議したXの問題点として「Xに世論はない」、「個人攻撃しかない」と指摘した。

正直、先述の通り、Xの使い方もままならない私にとって、Xの世論を感じた事も無ければ、個人攻撃を受けた事も無い訳で、サーヤの指摘は理解出来てはいない。

しかし、今回のポイントは絶対的王者であるXを落として、謎のThreadsなるSNSに呼び込もうとしている部分にある。

「ラランドの声溜めラジオ」でも紹介されていたがThreadsとはFacebookを運営するMeta社が提供する、テキスト共有アプリであり、機能的にはX同様のモノ。

動画では「荒れ果てたXを捨てて、新天地のThreadsへ行こう!」との建前だったが、正直ThreadsもX同様に、時が来れば荒れ果てるSNSの宿命を背負っている。

なので、結局サーヤが言いたかったのは「SNSはクソ」と言う事に尽きる。

実際に今回の「Xはおしまい」動画に対するリアクションとして、「なんで、こいつごときが語ってんの?」、「ラジオがつまらない芸人はキツイ」、「意識高い系ウザ女」、「相変わらずの意識高い系ぶり」、「始まってもないこんな奴に言われるとはX君もかわいそう」と言った、世論とはズレた個人攻撃が溢れ返っている訳で、いみじくもサーヤの指摘は即立証される事となった。

まあ、私に偉そうな事を言えた義理は無いが、私のXには一切の心当たりが無いにも関わらず、何故だか御丁寧にもAVの紹介動画ばかりが表示されており、実に有用なツールとして重宝している事だけは、感謝と共に此処に記させて頂きたい。

かとぅ