天ぷら:天つゆvs塩論争 vs いとうあさこ好きかとぅ | katoo the world

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フジテレビ系『トークィーンズ』では、「どうしても許せない人」についてトークを展開。お笑いタレントのいとうあさこさんが語ったエピソードに、共感の声が寄せられている。

いとうさんは「たとえば!天ぷらをね、わたし天つゆが大好きなんですよ」「絶対塩で食べてって言う人」と飲食店における“どうしても許せない人”の話を切り出す。「いや、いいのよ!その美味しさをあなたが好きならいい」と前置きしつつ「押し付けないでって思う。天つゆびちゃびちゃで食べたい」「それぞれの趣味があるじゃないですか」と語るいとうさん。

対して城田優さんは「選択肢はじつはあさこさんにあって、言われて別に嫌だったらやらなければいいだけなんで」、「そのかたからすると本当に美味しいんだよ、って教えたい。だからひと口だけ食べて、『ほんと、めっちゃ美味しい!でもわたしはこっち派』って言って戻ります」と対処法を語る。

かつてより「天ぷら:天つゆvs塩論争」は議論されて来たが、他にも「目玉焼き:醤油vsソース論争」、「餃子:タレvs酢コショウ論争」が著名だし、カツに至っては「ソースvs醤油vs味噌だれ(甘)vs味噌だれ(辛)vsレモンvsマスタードvsタルタルvsサルサソース…などと、新旧レアモノ含めて、最早バーリトゥードの様相である。

些か主旨は異なるが、そもそも食事に於けるマナーについて言われがちなのが「蕎麦をつゆに浸けずに食べる」である。

蕎麦粉の香りを楽しんでから、つゆに浸して食べると言う食通的な食べ方で、漫画「美味しんぼ」の初期には、是等の「粋か?野暮か?」をテーマにした回も少なくなかった。

うるせえ、馬鹿野郎!
つゆを食べる為に蕎麦を浸すんだよ!

それでもまあ、蕎麦つゆの問題は未だ理解出来るが、海原雄山から「お茶漬けを食べるのに箸先1cmだけ濡らして食べるのが真の作法」と言われた時には、もうどうにでもしろ!と、単行本を放り投げた。

幼少期より「ミスター味っ子」と「美味しんぼ」を愛読し、料理が趣味であるこの私かとぅだが、「美味しんぼ」に関してはこの辺りの妙な拘りや偏った主張に嫌気が差し、購読を止めてしまった。

同時に自分の価値観を他人に押し付ける事こそが野暮で、他人の価値観を受け容れる事が粋と考えられる様になったのは、今にして良い気付きだったと思える。

勿論私自身、食に対する拘りはあるし、料理が趣味でもある。
女性宅にお邪魔すると、大体キッチンに立つのは私である。

また、幼少期よりミスター味っ子と美味しんぼを愛読して来たので、一般の方々よりは食に関する知識も造詣もあるかと思っている。

しかし、その知識をひけらかすのは非常に愚かしい事だと言う事も知っている。

食に煩い男ほど面倒な男はいない。

「まだ焼けていない!」
「焼ける音を聞いてるから、静かにしててくれ!」
「早く食べて!今が最高なのに!焼肉が死ぬ!」

…いやいや、熱いし、お腹も一杯だから。
同席者がそんな白けた気持ちでいる事にも気付かず、一人悦に入っているのだ。

相手が見えない独りよがりな者は、料理全体にいきなりレモンを絞ったり、七味唐辛子をぶっ掛けたりするのだろう。

「コレが最高なんだ…」

そんな事を呟いた所で、誰も反応などしない。

「あなたの最高と、私の最高は違うし、それを強要しないで頂きたい。
先ずは自分の分を取り分けて、自分の分だけにレモンを絞れ!」

最高の料理も、グルメハラスメントによる最低の気分で食べては全てが台無しである。

女性にとっては「自分の話を黙って聞いてくれる男との食事」にこそ、価値があると言うモノ。

そこまで分かっている紳士にも関わらず、何故か私と食事に行ってくれる女性は皆無なのだ。

何故だ!?
金なら幾らでも有るぞ!

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さて今回も「天ぷら:天つゆvs塩論争」が問題提議されており、何だか逆に懐かしい気持ちにもなる。

先述の通り、私自身異なる価値観を愛でる事こそ粋だと感じる訳で、城田優の「言われて別に嫌だったらやらなければいいだけなんで」、「そのかたからすると本当に美味しいんだよ、って教えたい。だからひと口だけ食べて、『ほんと、めっちゃ美味しい!でもわたしはこっち派』って言って戻ります」との対処も、実に紳士的に感じる。

しかし問題なのは「天ぷら:天つゆvs塩論争」を持ちかけたのが、お笑い芸人のいとうあさこがトークバラエティ番組『トークィーンズ』であったと言う事だ。

こんな手垢の付いた擦られまくったテーマを、さぞ被害者かに語る53歳独身女性が”お笑い芸人”を名乗っていいのか?

「いや、いいのよ!その美味しさをあなたが好きならいい」

「押し付けないでって思う。天つゆびちゃびちゃで食べたい」

「それぞれの趣味があるじゃないですか」

コレ、一般人の感想ですよね?…と、思わず5分程度真顔で見てやりたい次第だ。

改めてトークバラエティ番組で語るべき内容でも無いし、仮に話すなら「絶対塩で食べてって言う人は、即店員さんを呼んで『この人、絶対塩で食べて』って言ってますけど、店側として正解です?男としてはダサくないですか?と聞きます」程度はやって頂けないと、お笑い芸人たる責務を全うしたとは言えないだろう。

にも関わらず、城田優に論破されて「年頃だからひと口、ひと口が大切なのよ」、「いつ何口目で死ぬかわからないから」と“53歳の譲れない天つゆ事情”を明かし、スタジオを爆笑に包まれたと言うのだから、勝手言った私が悪かった。
慇懃に謝罪させて頂きたい。

ゴミン、ホントスマヌ~。

そう、『トークィーンズ』は女性向けのトークバラエティ番組であり、該当回ではお目当てである城田優を如何に格好良く見せられるかがポイント。

城田優のトークに全女性が「素敵ッ!」となる事こそが正解な訳で、誰一人としていとうあさこの話など聞いてもいないのだ。

だから、一切の印象に残らない、どーだって良いトークで城田優のみを輝かせたいとうあさここそが、真の立役者と言えよう。

そう考える程に女性お笑い芸人と言う職業は、「面白いか?」では無く、「如何に女性に嫌われ無いか?」こそが、そのアイデンティティーだと痛感するし、実に余計なお世話ながら、哀しい職業であると言わざるを得ない。

私はいとうあさこの地味なルックスや、ダルダルな身体が好きなのだ。

53歳と今こそ女盛りのいとうあさこ。

大久保佳代子を押しのけて、もっと前に来てくれたまえ!

かとぅ