とにかく明るい安村 vs ”底辺の笑い”に敬礼のかとぅ | katoo the world

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とにかく明るい安村が、TBS『人生最高レストラン』で、フランスでの思わぬ評価を明かした。

イギリスの名物オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で、おなじみの裸芸を披露して話題となった安村。すると各国からも出演オファーが続々。フランス、イタリア、ドイツ、アメリカにも出向いたと語った。

「フランスでもめっちゃウケた」という安村は予選を勝ち上がり準々決勝へと進出。ところが審査員の1人が彼のことを嫌いだったらしく、「そんなレベルの低い芸はひどい」、「他の出場者はとんでもない芸術的なものをやっているのに、お前はなんなんだ。お前は日本の中でも底辺の芸だろ」と酷評されたと回顧。だがこれに安村は「イエス!」と認めたと振り返っていた。

2000年代に入り日本のお笑い芸人が世界でプチブレイクする現象が多発していた。

2006年にエアギター世界一に輝いたダイノジおおちは鮮烈であったし、アンジャッシュが中国で大人気と言う情報を得て調べた所、アンジャッシュのネタを丸ごとパクった芸人が大人気と言う、トホホな状況であった。
流石の中国ではある。

時は流れ、ここ数年では、COWCOWのあたりまえ体操がインドネシアで大人気だと言うし、陣内智則はハリウッドで絶賛された。

そして2015年には、私の愛するタンバリン芸人ゴンゾーが『アジアズ・ゴット・タレント』で第二次世界大戦以降、初めてアメリカに勝利をおさめた。

Gonzo: Asia’s first tambourine master | Asia’s Got Talent 2015 Ep 1↓
http://youtu.be/VkTA7uWN8S4

2017年にはピン芸日本一決定戦「R-1ぐらんぷり2017」を制したアキラ100%(42)が大阪市内で優勝記念特番「裸一貫!ニューヨークに行って参りました!」の報告会見を行った。

アキラ100%は日本のみならず、世界を相手に勝負出来る芸人だ。

アキラ100%の裸芸で有れば世界共通で笑いを取れるし、英語での言い回しすら出来れば、起爆的に売れるのでは無かろうか?

現代日本において、文化は重要な産業である。

クールジャパンの最終兵器として、是非日本の笑いを世界に届けたい所だ。
タンバリン芸人ゴンゾーに続き、風船太郎と共に世界を目指して頂きたい。

これら日本芸人の海外進出から言えるのは、やはり「日本人とは面白い」と言う事だ。

しかし、その根底に「思っていた様な生真面目な日本人とは違い、面白い」という感情がある事は、忘れてはいけない。

残念ながら彼らは、笑わせているのでは無く、笑われているのだった。

海外進出芸人と鳩山由紀夫
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12064087743.html

アキラ100%世界へ vs まだ日本AYABE
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12284991401.html

そんな海外進出に沸いたお笑い芸人だが、5年の時を経て、2023年に於ける新たなるお笑い芸人の快挙が記憶に新しい、「TONIKAKU」の「I’m wearing pants!」だ。

事前には何の説明も無いまま、オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』第16シリーズに”全裸ポーズネタ”で挑み、見事決勝進出。

視聴者投票の結果11組中11位(2.9%)に終わったが、一躍トップ芸人として人気を集めた。

雑誌『ニューズウィーク日本版』の『世界が尊敬する日本人100』に選出され、フランス版ゴット・タレントである『ラ・フランス・ア・アン・アンクロワイヤブル・タロン』での準決勝進出を果たした。

2023ユーキャン新語・流行語大賞にて「I’m wearing pants!」が選考委員特別賞を受賞したのは、至ってどうでも良い話ではあるが、日本のお笑い芸人の海外進出は、トホホ感は拭えないモノの、ソレでも嬉しい「TONIKAKU」であった。

今回、TBS『人生最高レストラン』に出演した「TONIKAKU」は、フランス版ゴット・タレントの審査員に「そんなレベルの低い芸はひどい」、「他の出場者はとんでもない芸術的なものをやっているのに、お前はなんなんだ。お前は日本の中でも底辺の芸だろ」と酷評されたと回顧。

基本的に私は笑われる芸より笑わせる芸が好きなのだが、こと語学的に厳しい海外に於いて、未だその確立は難しいモノと考えていた。

しかし「TONIKAKU」に依る”全裸ポーズネタ”はその高度過ぎる笑いに、フランス人審査員から「お前は日本の中でも底辺の芸だろ」と酷評を受けたと言う訳で、歴史的な大勝利を収めている。

その上で安村は「イエス!」と認めたとの事で、実に胸のすく想いである。

笑いに貴賎無しだが、「TONIKAKU」の笑いが底辺であった所で、ソレがどうしたと言うのか?

「I’m wearing pants!」

ネタが底辺であるならば、嬉々としてそう叫ぶ観客も底辺だ。

最低の笑いが国境を超えて世界を席巻する、最高の瞬間では無かろうか?

そして安村と言えば、2016年にスクープされた不倫問題だが、日本国民が不倫を許さない理由を「不倫を叩く人は、不倫をめっちゃ我慢している」と、その本質を突いた発言に大いに感銘を受けた。

まあ、だからと言って何の弁解にもなっていないし、「安村が正しい」と言う事でも無いが、余りの自信を身に纏い言うモノだがら、コレも中々の底辺ブリには、思わず敬礼のこの私かとぅだ。

かとぅ