覚醒剤精製無職 vs 「危ない1号」愛読者かとぅ | katoo the world

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新潟県見附市に住む33歳の無職の男が、市販薬から覚醒剤を製造しようとした覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された。
違反発覚のきっかけは、“製造の過程”で発生した自宅の火災だということ。

警察によると男には、今年6月下旬から7月上旬にかけて自宅で覚醒剤を使用した疑いと、今年7月に自宅で覚醒剤を製造しようとした疑いとがもたれている。

男は市販薬などを使って覚醒剤を作ろうとしていたとみられているが、その過程において何らかの理由で爆発が起き、自宅が火災になった。
この火災がきっかけで、男の覚醒剤の使用と製造未遂が発覚したということ。

2000年当時、覚醒剤メタンフェタミンの原料となるプソイドエフェドリンを含む市販の風邪薬が販売されていた。

市販薬からの覚醒剤密造はアメリカを中心に問題視され法規制が敷かれたが、今尚ネット上には麻薬密売人による取引が横行していると言う。

此処日本に於いても一部の愛好家を中心にこの様な煙たい情報は流れていたし、サブカルチャーとして持て囃されてもいた。

かく言うこの私かとぅも1995年発刊の伝説のムック本「危ない1号」を中心とした、青山正明、村崎百郎、吉永嘉明、柳下毅一郎、根本敬、佐川一政を中心とする”鬼畜系サブカルチャー”に魅かれた一人。

ドラッグ・強姦・死体・ロリコン・スカトロ・電波系・障害者・痴呆・変態・畸形・獣姦・殺人・風俗・読書・盗聴・テクノ・カニバリズム・フリークス・身体改造・動物虐待・ゲテモノ・アングラサイト・カルト映画・カルト漫画・ゴミ漁り・アナルセックス・新左翼の内ゲバ・V&Rプランニング・青山正明全仕事までありとあらゆる悪趣味と違法スレスレの危ない情報を体系的に網羅した伝説的なムックシリーズだが、「妄想にタブーなし」と言う本誌の姿勢は、当時モラトリアム学生であった私からすれば実にナンセンスで、だからこそオシャレに見えたのだった。

まあ、実際に私が麻薬に手を出す事は無かったが、空想科学読本的に楽しく自由な妄想に想いを馳せたモノである。

ただ今回、そんな30年前を思い起こさせる事件が発生した。

何でも新潟県見附市に住む33歳の無職の男が、市販薬から覚醒剤を製造する過程で爆発。
自宅が火事になったとの事で、覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されたと言う訳で、このご時世に於いても”鬼畜系サブカルチャー”は脈々と息付いている事を再確認した次第だ。

それにしてもアメリカなら未だしも、薬事法でガチガチに固められた現代日本で市販薬から覚醒剤生成をするとなると、一体どれだけの市販薬が必要なのだろうか?

原材料として数百万円単位の市販薬が必要になるのでは無かろうか?
いや、仔細には存じ上げないし、大いに余計なお世話でしか無いのだが、何とも骨の折れる精製法に感じてならないのだ。

麻薬精製と言えば、2022年10月、実に3年振りに復活したTBS「クレイジージャーニー」の人気ジャーニー「丸山ゴンザレス命懸け中南米コカインルート取材」が余りにエグ過ぎる。

ペルーで栽培されたコカの葉が、コロンビアで精製され、メキシコを中継し、アメリカに密輸される経路を追うのだが、最も衝撃的だったのがコロンビア~メキシコまでの輸送方法であった。

船、飛行機など、様々な密輸方法が有るのだが、今回紹介されたのは、国境警備隊により摘発された潜水艦。
いや、潜水艦と言えば、Uボートなどの魚雷を搭載した戦艦的なモノを想像するが、木材とウレタンで簡素に造られたソレは、「アイ・アム・冒険少年」の脱出島であばれる君がガラクタから造ったボートに程近い。

コレに3人程度の操縦員が金目当てで搭乗し、コロンビア~メキシコ迄の密航を試みるのだが、余りな過酷な環境下で長期航路の密輸が成功する可能性はごく僅か。

密輸に成功すれば御の字だが、失敗すれば命は無い訳で、私は第二次世界大戦中に投入された人間爆弾「桜花」を想い起していた。

成功すれば1人5万ドル(約745万円)と、コロンビアの平均年収の10倍以上の高額が報酬との事だが、恐らく密輸に成功したとして、高額な報酬等支払われず、バラされて終わりであろう。

メキシコの小さな漁村であるシカラク。

何故だかそこにメキシコ麻薬カルテルが集結するとの事だが、パナマからの密輸に失敗した麻薬が漂着する海岸だと言う。

シカラクまでの道は一本道で、マフィアの検問があり、一度入ってしまうと逃げ道は無い。

しかし、そんな中で完全にカルテルにマークされ付き纏われるゴンザレス一行に、我々視聴者にも感じた事の無い緊張感が走る。

いや、テープも有るし、スタジオに来ているのだから生きているだろうが、現実に人の命が危険に晒される様を観たのは初めてかも知れない。

他にもメキシコ連邦検察総局(FGR)の捜査同行で、ガスマスク装着の上でナルコラボ(麻薬密売工場)に潜入するパートも凄い。

4~5人が原始的な装置だけで週に何百億円という覚醒剤を作れるが、ナルコラボで働く人は麻薬で汚染された空気によって、3~4年で大病を患い死亡すると言う。

孤独のグルメSeason10 vs 復活のクレイジージャーニー
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12763194398.html

流石にナルコラボに於いても、麻薬精製のノウハウに関わる様な装置にはモザイクが掛けられていたが、少なくとも精密化学装置と言うモノは何一つ無く、単純に原料であるコカの葉を蒸留し、生成を繰り返す程度の装置が有る程度。

要するに覚醒剤の精製は其程難しいモノでは無いのだ。

逆を言えば、だからこそ厳重な法律による処罰を立てて、その撲滅に務めなければならないとも言えよう。

とは言え、市販薬を生成する程度で実家を燃やしてしまう程度の無職には無理。

もうその程度にしておきたまえ。
貴様には荷が重すぎる。

かとぅ