唐揚げ専門店の倒産急増が鮮明となっている。持ち帰りを中心とした「唐揚げ店」の倒産は、2023年11月までに22件発生した。前年の7倍規模に達したほか、年間の倒産件数として初めて10件を超え、これまで最多だった21年(6件)を大幅に上回って過去最多を更新した。
苦境が鮮明となった背景には、唐揚げ店の急増で競争が激化しているほか、節約志向で持ち帰り唐揚げの「コスパ」が低下している面も無視できない。主要唐揚げチェーン店における価格は約340円(3個平均)に対し、スーパーやコンビニの唐揚げは3割安い220円前後、市販の冷凍唐揚げは半額の170円程度にとどまる。
名古屋に大須と言う街が有る。
真言宗智山派の別格本山である大須観音や、織田家の菩提寺である万松寺を中心に、家電店から古着屋、グルメまで、あらゆる業種のお店が軒を連ねる自称「日本一元気な商店街」だ。
分かりやすく言えば、浅草と原宿と秋葉原を合わせたかの雑多な街で、ファッションとグルメとオタクカルチャー入り乱れるその猥雑観が実に魅力溢れる、私の大好きな街だ。
ただ、ここ数年の内に街の様相も変わったと感じる。
原宿でもそうだが韓国カルチャーが大幅に流れ込んでおり、韓流アイドルのショップやチーズハットグなどの屋台料理店が激増しているのだ。
韓国カルチャー自体は良いのだが、味の有る古びた商店街にサーティワンアイスクリームかにカラフルな韓流ショップが並ぶのは中々の違和感がある。
まあブームなのは分かるが、自分は立ち寄る所か近付きもしない系統なので、これ以上はノーサンキューである。
そしてノーサンキューと言えば唐揚げ専門店だ。
5年前くらいからか、大須に唐揚げ専門店が乱立しており、「何でカラアゲなのよ!?」と驚いた記憶がある。
名古屋名物に手羽先揚げがあるので親和性は有ったかも知れないが、何故か台湾風カラアゲ店が多く、何を以て台湾風なのか疑問は晴れないまま現在に至るが、行列に並んで迄知りたい訳でも無い。
何だか甘辛いタレでも付けとけば、台湾風と納得出来そうな気もするが、そんな唐揚げ専門店が近々で続々と倒産していると言う。
言われてみれば、あれだけ盛況だった唐揚げ専門店も、大須から消えている様に感じるし、そもそも唐揚げ専門店で唐揚げを購入した事は一度たりとも無い訳で、何だか別世界の話を聞いているかの感覚を拭えない。
「今年はタロイモが豊作!」と言われた所で知らん様なモノだ。
主要唐揚げチェーン店における価格は約340円(3個平均)に対し、スーパーやコンビニの唐揚げは3割安い220円前後、市販の冷凍唐揚げは半額の170円程度にとどまるとの事で、コスパの悪さが指摘されているが、単純に店舗が増えすぎて淘汰されたのだろう。
大須では別々の唐揚げ専門店が3軒並んでいた。
2軒なら未だ分かるが、3軒となると「屋号は異なるが経営者が一緒」など、何かしらの意図があるか、それとも全く何も無い馬鹿かと言う事になる。
残念ながら大須では後者だった様で、先日立ち寄った所、3店舗とも跡形も無く消滅していた。
首都圏に於いてもテリー伊藤プロデュースの「から揚げの天才」なる唐揚げ専門店が有ったが、アレも凄まじい勢いで出店し、ソレを超える凄まじい勢いで閉店している様に見受けられる。
調べてみると、1年半余りで100超の店舗をオープンする勢いのあったワタミ運営の唐揚げ専門店「から揚げの天才」が、一転して閉店ラッシュに見舞われ、歯止めがかかっていないとの事。
これまで120超オープンした店舗のうち60超の店舗が閉店と半減したと言うので、やはり唐揚げ専門店ブームは去ったと認めざるを得ないだろう。
私は唐揚げが好きだ。
だからこそ唐揚げで無茶をして欲しくは無い。
かつてタピオカ屋を経営していた知人が言っていた。
「ブームが来たと言っている時点で、タピオカは死んだんや。その時点でもう次を出さんといかん。今注目してんのは団子や!日本の心やで~」
全く節操の無い男だし、貴様が日本の心を語るで無い!
かとぅ