私のバーでのファーストオーダーは
ほぼ毎回カンパリのシェークです。
赤いドレスをまとった女性、
そんなイメージのカクテルです。
他にもJack Roseなど
赤いショートカクテルを頼む場合もありますが、
赤のショートカクテルが似合う女性が
バーで飲んでいると絵になります。
赤いドレスが似合う女性が飲む
赤のショートカクテル、
映画やドラマならば
都会的に洗練された、
美しくそして少し冷たい微笑みの似合う
大人の女性になると思います。
ヤケドを覚悟で近づく男達との
夜のゲームが繰り広げられそうです。
80年代の音楽シーンに明るい方ならば
ご存知と思いますが、
クリス・デバーの
「Lady in Red」という名曲があります。
『「赤いドレスの」綺麗な君と踊ってる~』
という内容の歌ですが、
ここで歌われる「Lady in Red」という歌詞、
恐らくダブルミーニングだと思います。
「赤いドレスの女性」は1つの意味ですが、
英語独特の表現で
「私を破滅させる女性」という意味もあります。
赤いドレスの綺麗な女性、
その氷の微笑に惑わされた時、
破滅が始まる、と言えば都会の恋の話ですが、
この語源になった人物は
本当に身を破滅させました。
『パブリック・エネミーズ』という映画の中で、
ジョニー・デップ演じる
実在の大悪党ジョン・デリンジャーは、
デートをしていた女性によってFBIに売られ、
デート中に射殺されます。
このエピソードは実話で、
目立つようにとのFBIの要請で
赤いドレスを着た女性が
彼の運命を終焉へと導きました。
悪党の世界でも、
夜の恋でも危険なLady in Red、
大ヤケドを承知で声をかけるか否か、
楽しいゲームです♪