すっかり春らしくなった。


ここのところ朝食はコンビニばかりだったが、薄着でも寒くないとなると散歩がてら・・・という気分になる。

あまり食にはこだわるほうではないが、さすがにコンビニ食にはうんざりである。


しかし朝食を扱っている店は限られていて、おなじみの牛丼チェーンの朝定食かファストフードかカフェのモーニングメニュー、そしてうどん。


米な気分ではないし、時勢がらファストフードはちょっと・・・ユニクロマンにはカフェのハードルは高いし・・・うどんに決まった。


うどん屋(そば屋)が数軒ならぶ通りに向かう。

コロッケそばがうまいチェーン店の立ち食いそば(ここは座って食べられる)、本場さぬきスタイルのなんとか製麺所(あくまでも本場スタイル)、そして昔ながらの立ち食いそば。


迷わず昔ながらに入店。

かきあげうどんを注文するとあっというまにおばちゃんが出してくれる。

このスピードもたまらない。


どんぶりを見て思った。


ねぎがでかい・・・しかも多い。


私、ねぎはあまり得意ではないが、はしでうまくつっつけばうすくばらけるし、熱いだしに押し込めばいつも通りである。

そんなに気にするほどではない。


猫舌、猫手な私は熱くなったどんぶりと格闘しながらうどんをすする。

うまい!!と叫ぶことは絶対にないが、安定した安心な古き良き時代の駅のホームにあった立ち食いの味である。

そうそう、こんなんでいいのである。




熱いうどんと格闘していると、私の一人空けた隣に初老の男性客が訪れた。

60代後半、70歳まではいっていないだろう。


かきあげそばを注文した初老、出されたそばを見て


「なんだよ、ねぎが雑だな。」


まぁ見る人が見ればそう思うかもしれない。

これは店側のミステイクである。

そう言われても仕方ない。


「すみません。よく言っときますから。」


いやいやおばちゃん、その謝り方はちょっとまずいんじゃないのかなぁ・・・。

すると案の定初老がキレる。


「ねぎのぶつ切りが入ってますって書いてねーだろ!!なんだこりゃ!?全部取れ!!いいから全部取れ!!」


そこまでキレなくても・・・ねぎで・・・。

ここから初老の口撃が続く・・・。

はじめは謝っていたおばちゃんも相手にしなくなる・・・さすがにしつこい。


「こんな雑な仕事だから最近まずいんだよ!!ここんとこ味が落ちたなって思ってたんだよ!!はっきり言ってまずいぞ!!」


げっ!!初老は常連なのか・・・すげー・・・。


初老は当然猫舌の私よりも先に店を出ていった。



ねぎでさんざん文句をまくしたて、ついにはまずいと言いがかりをつけ、あとちょっと騒げば警察呼ばれるかもというギリギリの騒ぎをおこした初老・・・問題のかきあげそばは見事に完食であった。



朝からパワフルな光景に出くわした。

たまには朝の散歩も悪くない。



近頃の若者は・・・


かつて私も若者だった時代にさんざん聞いた台詞である。



私は忍耐・努力・根性が教育信条の世代だ。


がんばれ!!根性みせろ!!やる気だせー!!

うんざりするほど言われてきたが、がんばり方も根性のみせ方もやる気のだし方も全くわからなかった。


言うほうは簡単だ。

がんばればできる!努力は必ず報われる!やる気があれば乗り越えられる!

おいおいほんとかよ・・・若者だった私は常にそう思っていた。



時代は変わった。

夢はたいてい叶わない。努力はほとんど報われない。

そんなことを堂々と言える時代になったのだ。


そっか・・・んじゃ努力したって仕方ねーじゃん・・・。


そう思ってしまうやつはダメだ・・・見込みがない。

それを堂々と言っている大人はみな努力をしてきた人なのである。

ある程度の成功はしたが、まだまだ努力が足りないという意味であって、努力をしても無駄であるという意味ではないのだ。



そんな偉そうなことを言ってはみたが、私は全く努力が足りなかったクチである。

全然成功はしていない。

しかし大きな失敗もない。

そう、それが大事なのである。

努力が足りなければもっと努力すればいい。

やる気がなければ自分を奮い立たせればいい。

しかし失敗はなかったことにはできない。

やり直しがきかないのである。


なんの失敗もなく、まじめに生活してたって生きていくのがやっとな時代である。

みんな自分や家族のことで精一杯だ。

人生につまづいたやつを心配してくれる余裕を持った人なんて皆無なのだ。




考えられないような残忍な少年事件、全く減る気配の無い特殊詐欺・・・捕まっても罪を償って人生をやり直せるなんて思ったら大間違いである。


刑務所に入っても人間にハクなんてつかないし、肩をゆらして繁華街のど真ん中を歩ってもだれもすごいとは思わない。

人から違法に搾取した金でフェラーリを乗ってもだれもカッコイイとは思わないのだ。



これからの日本を背負っていく若者にぜひ言いたい。


失敗はするな。

残念ながら、人生やり直せるほどあまくない。

道を踏み外したらそこで終わり。


努力はおしむな。

報われないとは思うが無駄じゃない。

Chance をじっと待つより Opportunity を掴め!!



30年前にこれに気づいてたらなぁ・・・やっぱ人生はやり直せないってことなのね・・・。


もしもやり直せるなら・・・たんぱく質の状態からやり直したいものである。




私は自他共に認める超健康体である。

健康体というよりも頑丈、鉄人、調合金と言ったほうが正解かもしれない。


生まれてこのかた虫歯になった経験もなく、盲腸を切った経験もなく、もちろん大病を患ったこともない。

一度信号無視の車に側面からつっ込まれるという大きな事故に遭遇して救急車で搬送されるも、エアバックで顔面を強打した打撲のみ。

風邪をひくこともなく、腹痛すらない。


そんな病気とは無縁の私が突然具合が悪くなった。

普段経験しないせいだろうか?

その具合の悪さといったら命の危険を感じるほどのものであった。


腹痛を伴わない激しい下痢。

便というより水の状態のそれは、腹痛がないためなんの前ぶれもなくいきなり襲ってくる。

もうトイレに缶詰めである。


しばらくすると発熱。

一気に熱が上がったせいか、悪寒で震えが止まらない。

腸内の水分の排出が終了したのを見計らって横になったが、具合が悪すぎて寝付けない。

すぐ近所に病院があるが、外来受診終了どころかもう真夜中である。

救急に電話するしかもはや手はないのだが、私は「救急車なんてそんな大げさなもん呼べねーわ!!」世代である。

仕方なく気休めではあるが市販の解熱剤を服用したが、そんなもん効くわけがない。


翌朝、というより目覚めると昼過ぎであったが、容態はさらに悪化していた。

もうこうなると歩いて数分の病院に行く事もできない。

水分補給と冷えピタと使用量を超えた正しくない市販薬の服用で、なんとか行動ができる状態まで回復することが急務であると考えた。


普段あまり睡眠時間が多いほうではない私が寝た。

とにかく寝た・・・というより起きていることができなかった。


そしてよく朝。

治った。

すっかり、嘘みたいに。


もう40時間以上なにも食べていないのに全く食欲はないが、それでも力がみなぎってくる。



ふっか~つ!!

やっぱりオレは超人だぜ。



そういえば、こんなこと言われたことがあったっけ

「社長、自分基準で考えないでください。みんなそんなに頑丈にできてないです。社長は異常です!!」


そうか・・・そういうことか・・・。




話はかわるが、我々80年代90年代に調子ぶっこいてた世代には涙もんの番組がある。

『Disco Train』

普段真剣にテレビを観ることがない私もこの番組は唯一の楽しみである。


番組DJがまさに回していた時代に、渋谷ラ・スカーラやキャンキャンに通ったくちである。

もう思いっきりツボなのだ。


と、音楽には言うほど詳しくないので、音楽的には懐かしいという感想以外ないのだが、DJMIXのときに踊ってるおねーさんたちがすばらしい。


おそらくモデルさんかなんかであろうが、普段は一体どこにいるんだろうと思うほど、普通に生活してたら出会うことはないと思われるほどいい。


たぶん二人っきりで話したら、あまりにもキレイすぎてすげースケベなこと言っちゃいそうである。



残念ながら、誰一人としてお名前は存じ上げないが、きっと今後世に出てくることであろう。




特に、本日の放送で、前半は後列の真ん中、後半では後列の画面に向かって右の彼女が私の一押しである。



病気の話が中心であったように思われてしまうかもしれないが、本当は後半右側の彼女がいいというところがメインである。


ご注意あそばせ。