かたりましょうのたかしまりょうです。
6/15は、弘法大師・空海さんの誕生日(とされています)。
実は、誕生日は正確にはわかっていないらしく、
空海さんの先々代の密教継承者である不空(ふくう)さん(不空金剛、不空三蔵)の命日が6/15で、
空海さんは不空の生まれ変わりとされていた部分もあるところから、
6/15が誕生日ということになったみたいです。
密教は、その名のとおり「秘密の教え」なので、
その奥義は師から1人の弟子のみに伝承されていたらしい。
つまり、密教の継承者は1人から1人へ、またその次の1人へ、というように、
一子相伝だったわけですね。
密教が、仏教界の北斗神拳といわれるゆえんです(いわれてなーい!)。
先々代が不空さんですから、
その次の継承者が先代ということになります。
空海さんは、その先代に会うために、
東北地方へ・・・
じゃなくて(そりゃ仙台!)、
中国地方へ・・・
じゃなくて(そりゃ中国違い!)、
中国(唐)へと渡ったのでした。
トウッ!
って(んなわけないだろ!仮面ライダーか!)。
ずい分思いきったなー(だから、ライダージャンプじゃないって!)。
空海さんが会いにいったのは、
不空から密教奥義を伝承された恵果(けいか)阿闍梨でした。
つまり、恵果さんが先代ということですね。
密教の第七代継承者にあたります。
恵果さんは当時、唐でも非常に高名なお坊さん。
弟子が数千人もいたらしい。
そんなところに、ポッと出の若者(といっても30歳だけど)が来たのですから、
空海さんは新参者もいいところです。
しかも、トウッ!って来たのですから(来てないって!)。
普通であれば、
庭そうじにはじまって、ぞうきんがけ、まきわり、と下積みを続けて、
まきわりがきわまりとなったらやっと門前の小僧になって、
やがて堂内にも入れるようになって、
お経をならって、
もしかしたら恵果さんのかばんもちになって、
もーしかしたらたなからぼたもちでちょっとだけ秘密の教えが落ちてくるかもしれない・・・
とまあ、こんなプロセスをたどることが予想されるわけですが(すみません、勝手な想像です)、
実際はそうはならなかったんですね。
すでに恵果さんには数千人も弟子がいたわけですから、
空海さんが教えを受けようと思ったら、
すごい攻防の末に(弘法大師だけに^^)そのチャンスをゲットできるかどうか、
なわけですが、
なんと恵果さんは、空海さんに会うなり、
「あなたが来るのを待っていた」
といったらしいのです。
なぜ空海さんが来ることがわかっていたのか?
それは、恵果さんが、
ストーカーだったから( ̄▽ ̄)。
んなわけはありません。
おそれ多くも恵果さんは、密教の第七代継承者ですよ。
そのくらいラジオ体操です。
あ。
朝メシ前です。
さらに、恵果さんは空海さんが来ることがわかっていただけでなく、
空海さんに密教を継承することにしちゃったというから驚きです。
初対面の人にですよ。
しかも、ポッと出の若者に。
しかも、外国から来た外国人に。
普通、ありえません。
現代風になぞらえるなら、
天才コピーライターのひすいこたろうさんに「高島さん、マイケル・ジャクソンのモノマネやってくださいよー」
といわれて日本からやって来たポッと出の若者に(若者じゃないけど^^;)、
いきなりムーンウォークの奥義を伝授することにしちゃった、
ということになるでしょうか。
なりません。明らかになりませんね。
例えが悪いな・・・
じゃあ、こんな感じでしょうか。
大富豪が何十年も開催してきた数千人規模のパーティー(そんなのあるか!)に、
日本人のあなたが今日はじめて行ったら、
大富豪に「あなたが来るのを待っていた」といわれ、
さらには、
「財産をあげる~~~!」
とまでいわれてしまった。
そんな感じです。
まだ想像がつかない方のために、
もう1つの例えを出すならば、
こんな感じです。
武道館で何十年も開催してきた数千人規模(ホントは1万人っていいたいけど)の
ダジャレライブ(そんなのあるか!)に、
イタリア人の若者が今日はじめて行ったら、
りょうさんに「あなたが来るのを待ってイタリア」といわれ、
さらに、
「小林正観さんのダジャレ名作選の中に、
『このぶどう、ひとつぶどう?』
『アルミ缶の上にあるミカン』
という2つの傑作があります。
今日は、その2つがつながるよ。
『このぶどう、ひとつ武道館の上にあるミカン』
ダジャレは世界をつなぐよ~」
といきなり浴びせられ、
さらには、
「ダジャレの奥義を伝授するよ~~~!」
とまでいわれてしまった。
そんな感じです。
(イタリア人の若者は、即座に断ったらしい・・・)
(しかも、「『ひとつ武道館の上にあるミカン』って、全然つながってないし」とつぶやいていたらしい・・・)
さらに追いうちをかける例えを出すと、
こんな感じです。
北斗神拳伝承者のリュウケンのもとで数千人の猛者たちが修行しているところに、
日本から若者が今日はじめて行ったら、
リュウケンに「おまえは、ケンシロウだ!」
といきなりいわれ、
さらには、
(えっ!おれ、ケンシロウじゃないんだけど・・・!?)
と思う間もなく、
あたたたたたたたたたた!
と秘孔を突かれ、
「身をもって北斗神拳の奥義を味わうがいい」
とまでいわれてしまった。
そんな感じです。
(うわー!味わえませーん!というか、秘孔を突いてそのままにして行かないで~~~!)
何の話でしたっけ?
そうそう、空海さんの数千人ごぼう抜きの話です。
いきなり数千人超えですから、こえー話です。
いきなり継承っていわれても、
数千人の弟子たちが「それは私たちに対する軽視よー!」と文句をいって暴動を起こしたら、
軽傷ではすまないでしょう。
空海さんも驚いて、
「今日はじめて会った私に、そんなこといっていいんですか?」
と訊くと、
恵果さんはカッ!と目を見ひらいて、
ガッ!とカメラ目線になって、叫びました。
「いいいーーんです!」
(片平慈英か!しかも、ちょっと古い?^^;)
そして、シビレル言葉を発します。
「あなたがどれほどの人物であるか、見抜けるくらいの修行はしてきたつもりです」
この言葉にめちゃくちゃシビレていたのは、正観さん。
かっこいい~~~!
シビレる~~~!
ジュリ~~~!(樹木希林か!)
と講演の中で何度も話してくださいました(「ジュリ~~~!」以外^^;)。
普通だったら、下積みからはじめてとなるところを、
そして、下積みからやっても継承者になれる確率はほとんどない(数千分の1)ところを、
一足飛びです。
恵果阿闍梨は、名前的にはプロセス重視(経過重視)ですが、
実際は、経過抜きだったんですね。
空海さんを一目見て、
「センスがある!」と見抜いて、
奥義を授けることにしたのでした。
うちわ話ですが(^^)。
こうして、空海さんは恵果さんから密教の奥義を授かり、
「胎蔵界」灌頂、
「金剛界」灌頂、
「伝法」灌頂、
という3つの灌頂(智水を頭からかける儀式。免許皆伝みたいなものかな)を受けます。
その最初の灌頂、すなわち胎蔵界灌頂を受けたのが、
今日、6/13だったんですね~。
あ。
6/13に書きはじめたんだけど、
すっかり長くなってしまって、
もう6/14になってしまった・・・とっくに・・・(*o*)
空海さんも恵果さんも、
すごいセンスの持ち主だったんですね~!
実は、もう1つうちわ話があります。
表には出ていませんが。
空海さんが恵果さんにはじめて会ったとき、
恵果さんがいった言葉は、実は、
「あなたが来るのを待っていた」
ではなかったらしいのです。
真実は・・・
空海さんが恵果さんに会いに青竜寺へやって来たとき、
恵果阿闍梨は護摩を焚いているところでした。
赤々と燃え上がる炎・・・
護摩の火から放たれる眩いばかりの光・・・
朗々と響き渡る真言・・・
とてつもなく巨大に見える恵果阿闍梨の背中・・・
(あのお方が、第七代の密教継承者か・・・)
あまりの迫力に、
空海さんがゴクリと固唾を飲み込んだ、
その瞬間!
恵果阿闍梨がゆっくりと振り返り・・・
ニッと笑ってひと言・・・
「ごまだんご、くうかい?」
以上、決して表には出ることのないうちわ話でした~(^^;)
(そんなん出せるかい!)
結構センスのあるダジャレの奥義でしょ?(^^;)
(ない!ない!寒すぎて、扇子も扇も団扇もいらなーい!)
本日、特別に灌頂しま~す(^-^)/
(いらない~!勘定にも入れたくなーい!)
団子だけに、お茶らけて失礼しました~~。