大坂なおみはメディアの先の「読者/視聴者」に心を寄せるべき | 戦略PRプロデューサー・片岡英彦【公式】ブログ

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大坂なおみの件、ここに書いたところで本人は読まないわけで、意味がないのだけど、何が問題の本質かだけ触れたい。

記者やインタビュアーの中に「どうしようもない人」がいることは、古今東西、当たり前な訳です。メディア(人)は社会の縮図。社会の中に一定数の「どうしようもない人」が存在するのと基本は同じなのです。メディアは「聖人君子」たちの集団ではない。

では、それでもなぜ、古今東西のスポーツ選手、アーティスト、文化人が、メディア(人)に対して真摯に対応しているかというと、どんなメディア(人)であっても、その先に読者(視聴者)が必ずいるからなんです。

どうしようもないメディア(人)の先にも、そこには大事なファンがいる。

この一点を見失ってしまうと選手生命は辛いと思います。ツイッターなどのSNSのフォロワーだけが自分のファンではない。その点を忘れてしまったことが、今回の彼女の失敗です。

願わくば、会見を開き、今回の件を「読者(視聴者)」に向けて謝罪する。その上で、必要あれば会見の席上で、徹底的にメディア(人)の批判を行えばいい。大切なのは、彼女が「敵」にすべきは「読者(視聴者)」ではないことを、会見の場で「示す」ことですね。

スポーツイベントにとって、選手はもちろん重要な当事者ではありますが、選手だけで成り立っているわけではない。少々ノイズの入る「マイク」や「スピーカー」にブチ切れてしまい、その先の観衆の存在を見失っているのです。

この問題、このままだと意外と大きくなります。