痛みで苦しまない人生を医学で導く 痛み改善ドクター富永喜代です。
徳島には一級河川の吉野川が流れており、
徳島市内にはその支流がたくさんあります
その中の一つ、徳島市の中徳島河畔緑地には、
関寛斎(せき かんさい)先生の石碑があります。
関 寛斎先生は、明治時代、
徳島の赤ひげ先生として市民に愛されたお医者さんです。
戊辰戦争では、
敵見方関係なく治療を施した軍医として有名です。
その後、貧しい人からはお金を頂かないスタイルの診療所を開き、
徳島大学医学部の礎を築き、市民の健康を守り続けました。
そんな関先生のことを、
司馬遼太郎先生は小説『胡蝶の夢』で描かれています。
私が徳島市民病院に勤めていたころ、
医療事故防止ヒヤリハット委員会で川柳をつくりました。
私が詠んだ川柳は、
『次はない たった一つの大事な命』
医療従事者は、毎日、たくさんの患者さんを診ています。
医療従事者からしたら、
その患者さんは何百人分の中の一人かもしれません。
しかし、患者さんからしてみれば、
その病気になったのも初めてだし、
重症じゃないと言われても不安だし、
そして、もちろんその人にとっては命は一つしかないのです。
だから、医療従事者を信頼して、
最善の治療をしてほしいと願い、
医療従事者は全人的に
一人一人の命と向き合わなければならないのです。
写真は、かつて関先生が居住されていた跡地に立つ徳島県立城東高校です。
瀬戸内寂聴さんの母校です。
関先生は、きっと敵や見方、貧富の差なんかで
命の価値に差は生まれない、
そんな人の引いた線で命を区別できるものではない、
みんなが命を大切にできる世界を創りたい、と
お考えだったのではないかと思います。
私も一人ひとりの命の大切さをかみしめながら、
それぞれが死ぬ時に、
いい人生だったと感じられる医療をめざし
頑張っていきます
徳島に行ったら、
ぜひ川辺の散歩を楽しんでみてくださいね
富永ペインクリニック
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