ストレス解消と囲碁ピラミッド | 痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

富永ペインクリニック院長。医学博士。2万人の臨床麻酔実績を持つ麻酔科医。おはよう日本、金スマなど出演多数。著書は95万部超。YouTube『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』チャンネル登録者数24万人、総再生回数5000万回。SNSフォロワー35万人。

痛みで苦しまない人生を医学で導く 痛み改善ドクター富永喜代です。

 

あなたのストレス解消法は何ですか?


でも、ストレスを解消しようとしてビールを飲んでも、

 

朝寝しても、旅行に行っても、

 

なんだかスッキリしないことってありますよね。

 

一方で、

 

犬の散歩に出かけただけでストレスを解消できることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

このようにストレス解消方法は、

 

イベントの大きさにかかわらず、人それぞれであることが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 


そこで、医学的にストレスを解消するとはどういうことなのか?


本当にスッキリするストレス解消法とは何なのか?


今回は、

 

いつでもどこでも簡単にできるストレス解消の極意をお話します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 かつて私は3歳と0歳の子供を連れて、単身赴任をしていました。

 

昼夜問わず、緊急手術にも対応する

 

麻酔科勤務医の激務を抱えながら、

 

子ども2人を一人で育てていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝、顔を洗う時間もないほどのハードスケジュール。


月一回の保育園のお弁当の日を忘れたこともあります。

 

朝が気付いたもののお弁当の材料が揃わなくて、

 

急いで冷蔵庫にあったキュウリをみじん切りにして、

 

ツナ缶と一緒に詰め込みました。

 

その日の帰りに保育園の先生から、

 

「お母さん、あのお弁当はお子さんには、まだ早すぎましたね。

 

他のものを食べさせておきましたから(笑)。」

 

なんて注意されるエピソードは序の口です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週末、仕事が終わって子供を迎え、

 

2つの子供布団を両肩に抱えて

 

真っ暗の歩道をベビーカーを押しながら帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、一人親で小さい子供を連れての外出は、

 

なかなかままならないものです。

 

家の中で過ごしていた方が、慣れている分、

 

ストレスは小さく済みます。

 

ですが、家の中ばかりでいても窮屈になってくるので、

 

家の中でストレスを解消できる方法が必要になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな私のストレス解消方法は、

 

カブトムシのお世話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カブトムシを成虫から卵をかえし、

 

幼虫の世話をして、さなぎを経て孵化させます。

 

秋から冬にかけては、

 

カールのような白い幼虫がマットを食べてフンをして成育する季節です。

 

素手で触らないようゴム手袋をはめ、

 

幼虫にできるだけ触れないようにしながらフンを取り除きます。

 

そして、もと土を半分ほど残し、

 

新しい幼虫マットに入れ替える作業です。

 

 

 

 

 

 

 


 どんどん幼虫が増えて大きくなったので、

 

飼育容器も大きくなり、

 

最後は大きな衣装ケースを使って100匹ほど育てていました。

 

さすがに衣装ケースの大きさともなると、

 

マットの入れ替えも大変です。

 

10kg以上の土が入った衣装ケースを一人でベランダまで運び出し、

 

新聞紙を敷いて大量のフンをより分けます。

 

冬の寒空の下、冷たい風に吹かれながらの作業ですから、

 

集中して一気に行わないと凍えてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一見、他の人にはストレスのように見える幼虫のお世話は、

 

私にとっては目新しくて、楽しいと感じられる体験でした。

 

何も考えず、

 

幼虫とフンをより分ける孤独な単純作業が良かったのでしょう。

 

集中して1時間ほど幼虫のお世話をした後は、

 

びっくりするほどストレスが消え去りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 嫌なことがあると、

 

ついそのことばかりを繰り返し思い出してしまいます。

 

すると、

 

自らストレッサーを脳の記憶に深く強く刻みこんでしまいます。

 

そうなると、ストレスを感じていないときでも、

 

自分の気分次第でストレッサーを脳から呼び起こし、

 

嫌なストレス反応を起こしてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ストレスを感じたときに、

 

心臓がドキドキしたり、

 

手に汗握ったりする反応を引き起こすことは、

 

体の正しい反応です。

 

しかし、

 

ストレッサーが目の前からなくなり

 

物凄く時間が経ったにもかかわらず不安を感じ続けたり、

 

血圧が上がった状態になっていることは悪いストレス反応です。

 

それが長く続いてしまうと、

 

脳卒中や心筋梗塞の原因になったり、

 

抑うつ気分で引きこもりになったり、

 

免疫力が落ちてガンを発症する可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 長時間の仕事や同じ姿勢を取り続けた後は、

 

どうしても集中力が途切れて、とても疲れを感じますよね。

 

これは、変化のない同じ景色を見続けたり、

 

同じ筋肉ばかり使い続けると、

 

脳がストレスを感じてしまうからです。

 

ですから『ストレス解消』とは、

 

ストレスの原因に集中して飽きて疲れてしまった脳に、

 

新しい興味を与えてストレッサーからその焦点を外すことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


それは、

 

自分が心から集中して楽しめることなら何でもOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日常生活の中にある小さな喜びやほっとする趣味でいいですし、

 

ごく短時間でも効果的だと考えられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

囲碁の先生が、

 

「子供たちが囲碁を習っていると、

 

どうしても途中でイヤイヤがくるでしょう。

 

だから、対局の合間に、

 

こうやって碁石ピラミッドを作って遊ぶんです。

 

そうすると、また集中できるんですよ。」と教えてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで早速、

 

先生から教わった碁石ピラミッドを作ってみましたドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

 

 

 

 

 


碁石を崩さず、

 

美しい対称性を保ちながら積み上げることは、

 

思った以上に集中力が必要です。

 

必死で作っている間は、

 

日々頭を悩ますストレッサーのことを考えず、

 

無邪気に積み上げることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、

 

もうちょっと大きなピラミッドを作ってみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富永ペインクリニック
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