民放初のラジオ放送は、意外にも東京ではなく、名古屋の放送局から始まっています。
昭和26(1951)年9月1日、わが国で初めての民間放送が開始しました。
午前6時30分に放送開始の挨拶があり、そのあとに放送されたのは「朝の調べ」。
レコードで音楽を流す番組でした
また、午前7時には、初のラジオCMも流れています。
このラジオ放送から約1年半後、昭和28年、NHKがテレビ放送を開始しました。
その約7ヶ月後に、民間テレビ局第1号の日本テレビが放送を開始します。
日本初のテレビCMも、日本テレビの放送開始日に登場しています。
テレビCMの初放映時には、いかにも黎明期らしいハプニングが起きたそうです。
放送は午前11時20分に始まり、社長の挨拶などのあと、正午になって精工舎のCMが流れました。
特急「つばめ」の映像に、「日本の鉄道は正確なことで有名ですが、精工舎の時計もそれにひけをとらないほど正確です」というナレーションが入るはずでした。
しかし、間違ってフィルムを裏返しにかけてしまい、本来は22秒のものが、わずか3秒ほどで中止になったのです
いまでは考えられない失敗ですが、現在のテレビの歴史は、こんな初歩的な失敗からつくられてきたと言えるのかもしれません