くしゃみは、鼻の中に入ってきた異物に対して、鼻の中の粘膜が刺激され、それを外に出そうとして鼻や口から息を勢いよく吹き出すという生理現象のことです
アレルギーの人は、花粉やほこりを吸い込んでしまうと、くしゃみがよく出ます
くしゃみは単なる防御反応なのですが、くしゃみにはいろいろな迷信や伝説があります。
今はくしゃみをすると、誰かがウワサをしている程度の軽いものとしか考えていませんが、むかしは違ったようです。
くしゃみを「くさめ」といったりするのですが、これはくしゃみをしたときのおまじないのことばだったんだそうです。
休息万病がつまったものだといわれ、「くさめ」が「くさみ」になり「くしゃみ」になっていきました。
そして、くしゃみをすることは、むかしは「はなひる」-ひる:体外に出すという意味-といい、不吉なことだと考えられていました。
徒然草にもくしゃみの話があり、平安時代にも、くしゃみをすることは悪いことが起こる前兆だと忌み嫌っていたようです。
西洋でも、ギリシャ、ローマ時代からくしゃみは危険の兆候と考えていたようです。
インドやアフリカ、北米インディアンの間でも、くしゃみは悪霊が辺りをさまよっている証拠だと考えられていたそうです