宝島
フォア文庫
R・スチーブンソン 作
亀山龍樹 訳
伊藤展安 画
小学校の時に姉が買った本で
もう30年前の本だ
宝島
椎名さんのエッセイとかに
少年の冒険の話として
出てきていた気がする
十五少年漂流記は確実に好きな本としてあげていたけど
宝島もチラリと触れていたような・・・
それで
そんなに面白いのか・・・と気になっていた本
でも小学生の時は
全く気になってなかった
だって
表紙の絵が
怖いんだもの・・・
そして
訳されている作品を読むと
やっぱり
訳されてる感
ってのが
どうしても出てしまう
日本に馴染みのないものが出てきて
馴染みがないから
日本語にもうまくなじんでなくて
浮いちゃう感じ
そして
その浮いた言葉が
徐々に形を変えて
今の生活に馴染んでたりするので
その形を変える前の言葉が
使われていたりすると
時が経ったことで
さらに違和感が出てしまう
ましてや児童文学書
子ども向けに
それを平たく書くのは
至難の業だと思う
なので
文章の中で
その単語が浮いちゃうことが多くて
子どもの時にこれを読んでたら
理解できてたかな・・・とか
最新の訳はどうなってるんだろう・・・とか
思ってしまった
めくら
って
今使っちゃダメだよね
でも章題にまで堂々と
「めくらのさいご」って
あるしね
エニシダも
何回か出てくるけど
小学生は
エニシダ
馴染みないよね
「あぶみにつかまって」
あぶみ?
Wikiさんに聞いてみましょう
鎧:馬具の一種。乗馬で用いる。鐙革で鞍から左右1対を吊り下げ、騎乗時(馬に登るとき、および、乗っているとき)に足を乗せる(これを「鐙を履く」と言う)。ただし完全に足を深く通すのではなく、爪先を乗せるようにして使う。
これを子ども向けに書く
「馬具につかまって」
ではどうでしょう?
「郷士さん」も
もう「郷ひろみさん」的な認識でしかない
Wikiさん
郷士:江戸時代の武士階級(士分)の下層に属した人々を指す。江戸時代、武士の身分のまま農業に従事した者や、武士の待遇を受けていた農民を指す。平時は農業、戦時には軍事に従った。郷侍(ごうざむらい)とも。
江戸時代の身分だったとは・・・
なんか「貴族」的なもんで、成金になった人だと思っていたのだけど
「下層に属した人々」だったとは・・・
れんじゅう
連中ってれんちゅうだと思ってたので
れんじゅう
って平仮名で出てくる度に
二度見して
連銃・・
あっ「連中」のことか・・・と確認する
英語だと呼び名も
色んなので出てくるというか
繰り返さない方が良いとか
修飾語を色々つけるとか
そういうのがあるんだろうなってのは
なんとなく分かるのだけど
主語があまりない日本語の人としては
ジョン
シルバー
のっぽのジョン
料理番
色々出てくると
戸惑っちゃう・・・
でも
一番戸惑ったのは
「虜」
とりこを
捕虜の意味で使ってること
「お前は俺のとりこだ」って言われたら
俺のこと好きだな!って思うよねぇ
2〜3回出てきたと思うのだけど
毎回
「?」となって
捕虜の虜は「とりこ」って読むもんな・・・
と自分を納得させて読んだ
あぁ
ストーリーに関係ないことで
こんなに書いてしまった
でもでも
本当に
話を訳すって
難しいよなぁって
つくづく思うのだからしょうがない
話の内容としては
これは
児童文学なのか?
と
怖いシーンが多くて
子どもの時に読まなくて良かったと
思ってしまった
このご時世
昔話も子ども向けに
残酷さをなくしているという話を
その必要ある?
と思っている
だから
自分でも
こんなことを思うなんて・・・と
驚いたのだけども
でも
海賊たちが殺されるシーンは
怖い
怖かった
想像力が
今よりも豊かだった
子ども時代だったら
もっと怖かっただろう・・・
シルバーは
出てきた時から
こいつが怪しい
そう思っていたし
あぁこれは
ベン=ガンだなと思ったし
うっすら予測できる展開ではあったし
最後が
宝がすでに掘られた後で
それが
ベン=ガンがとっていて
彼が一人で運び出していたって
それも
うんざりするほど何度も往復したと言っても
ビリーが
指や背中が痛くなるほど必死になって
コインをパンの袋に入れて船に運び込んだとあるけど
そもそもベン=ガンは袋に入ってない袋を
どうやって山の洞穴まで運んだのだ・・・
そして
島に残していく海賊のためにまで
分けて与えることができるほどの
ヤギの肉の塩漬けを
ベン=ガンは一人で作っていたのだ
ベン=ガンの物語を
聞かせてくれ
そう思うほどの
ベン=ガンのすごさが
わずか半ページほどにしか
書かれていない悲しさ・・・
なので
後半も後半の
クライマックスで
ちょっと
残念だった・・・
だったけども
1883年の作品を
今も楽しめるということは
凄いことだと思う
1883年
明治時代の作品
フォア文庫
R・スチーブンソン 作
亀山龍樹 訳
伊藤展安 画
小学校の時に姉が買った本で
もう30年前の本だ
宝島
椎名さんのエッセイとかに
少年の冒険の話として
出てきていた気がする
十五少年漂流記は確実に好きな本としてあげていたけど
宝島もチラリと触れていたような・・・
それで
そんなに面白いのか・・・と気になっていた本
でも小学生の時は
全く気になってなかった
だって
表紙の絵が
怖いんだもの・・・
そして
訳されている作品を読むと
やっぱり
訳されてる感
ってのが
どうしても出てしまう
日本に馴染みのないものが出てきて
馴染みがないから
日本語にもうまくなじんでなくて
浮いちゃう感じ
そして
その浮いた言葉が
徐々に形を変えて
今の生活に馴染んでたりするので
その形を変える前の言葉が
使われていたりすると
時が経ったことで
さらに違和感が出てしまう
ましてや児童文学書
子ども向けに
それを平たく書くのは
至難の業だと思う
なので
文章の中で
その単語が浮いちゃうことが多くて
子どもの時にこれを読んでたら
理解できてたかな・・・とか
最新の訳はどうなってるんだろう・・・とか
思ってしまった
めくら
って
今使っちゃダメだよね
でも章題にまで堂々と
「めくらのさいご」って
あるしね
エニシダも
何回か出てくるけど
小学生は
エニシダ
馴染みないよね
「あぶみにつかまって」
あぶみ?
Wikiさんに聞いてみましょう
鎧:馬具の一種。乗馬で用いる。鐙革で鞍から左右1対を吊り下げ、騎乗時(馬に登るとき、および、乗っているとき)に足を乗せる(これを「鐙を履く」と言う)。ただし完全に足を深く通すのではなく、爪先を乗せるようにして使う。
これを子ども向けに書く
「馬具につかまって」
ではどうでしょう?
「郷士さん」も
もう「郷ひろみさん」的な認識でしかない
Wikiさん
郷士:江戸時代の武士階級(士分)の下層に属した人々を指す。江戸時代、武士の身分のまま農業に従事した者や、武士の待遇を受けていた農民を指す。平時は農業、戦時には軍事に従った。郷侍(ごうざむらい)とも。
江戸時代の身分だったとは・・・
なんか「貴族」的なもんで、成金になった人だと思っていたのだけど
「下層に属した人々」だったとは・・・
れんじゅう
連中ってれんちゅうだと思ってたので
れんじゅう
って平仮名で出てくる度に
二度見して
連銃・・
あっ「連中」のことか・・・と確認する
英語だと呼び名も
色んなので出てくるというか
繰り返さない方が良いとか
修飾語を色々つけるとか
そういうのがあるんだろうなってのは
なんとなく分かるのだけど
主語があまりない日本語の人としては
ジョン
シルバー
のっぽのジョン
料理番
色々出てくると
戸惑っちゃう・・・
でも
一番戸惑ったのは
「虜」
とりこを
捕虜の意味で使ってること
「お前は俺のとりこだ」って言われたら
俺のこと好きだな!って思うよねぇ
2〜3回出てきたと思うのだけど
毎回
「?」となって
捕虜の虜は「とりこ」って読むもんな・・・
と自分を納得させて読んだ
あぁ
ストーリーに関係ないことで
こんなに書いてしまった
でもでも
本当に
話を訳すって
難しいよなぁって
つくづく思うのだからしょうがない
話の内容としては
これは
児童文学なのか?
と
怖いシーンが多くて
子どもの時に読まなくて良かったと
思ってしまった
このご時世
昔話も子ども向けに
残酷さをなくしているという話を
その必要ある?
と思っている
だから
自分でも
こんなことを思うなんて・・・と
驚いたのだけども
でも
海賊たちが殺されるシーンは
怖い
怖かった
想像力が
今よりも豊かだった
子ども時代だったら
もっと怖かっただろう・・・
シルバーは
出てきた時から
こいつが怪しい
そう思っていたし
あぁこれは
ベン=ガンだなと思ったし
うっすら予測できる展開ではあったし
最後が
宝がすでに掘られた後で
それが
ベン=ガンがとっていて
彼が一人で運び出していたって
それも
うんざりするほど何度も往復したと言っても
ビリーが
指や背中が痛くなるほど必死になって
コインをパンの袋に入れて船に運び込んだとあるけど
そもそもベン=ガンは袋に入ってない袋を
どうやって山の洞穴まで運んだのだ・・・
そして
島に残していく海賊のためにまで
分けて与えることができるほどの
ヤギの肉の塩漬けを
ベン=ガンは一人で作っていたのだ
ベン=ガンの物語を
聞かせてくれ
そう思うほどの
ベン=ガンのすごさが
わずか半ページほどにしか
書かれていない悲しさ・・・
なので
後半も後半の
クライマックスで
ちょっと
残念だった・・・
だったけども
1883年の作品を
今も楽しめるということは
凄いことだと思う
1883年
明治時代の作品