【マラソンフェスレポ ~レース編】
スタートと同時に駆け出す。
前面に並んだため、当然周囲のペースは速い。
そして、目の前の順天堂大の学生ランナーは、もっと速い。
折角の機会なので、少しでも近づけるようにハイペースで飛ばす。
しかし、当然のようにどんどん引き離されていく。
始めのコーナーで見えなくなったと思ったら、その後は二度とその姿を見ること無し(笑
入りで飛ばしすぎて、心拍は早くもレッドゾーン。
このままでは潰れてしまうので、自分なりのペースに戻します。
最初の1km通過が、3分52秒。
正直言うと、私はハーフが苦手です。
スタートからフィニッシュまで、ずーっと息が苦しいから(笑
「最初は抑えて」とか「途中でペースを上げて」とか、
そんな戦略を考える間もなく、終始全力。
こんな苦しい時間が、80分以上続くのかと思うと、うんざりしてきます。
しかも、スタート時は降っていなかった雨が、ぽつぽつと顔を打ち付ける。
本降りではありませんが、気が滅入るばかりです。
それでも、力を抜くわけもいかないので、できる限りの出力で走る。
やがて、1周5kmが終了。
残り、あと3周+1km。
雨は、変わらず小降り。
スタート前は凍えるような気温でしたが、
流石に走り出すと体が温まり、やや暑くなってくる。
やっぱり、Tシャツは着過ぎだったか?
呼吸は相変わらずゼーハーと苦しいまま。
しかし、その苦しさにもだんだん慣れてくるから不思議なものです。
2周目終了。
5kmラップは、10秒のゲイン。
周回を重ねるにしたがって、先発した30kmランナーや周回遅れのランナーなどが増えてくる。
それらの方々の間を縫いつつ、とにかく前へ前へと突き進む。
国営昭和記念公園の周回コースは、アップダウンが多いです。
しかし、2周も走ると、流石にコースを覚えてくる。
「この後は、しばらくフラット」
「ここは、2連続アップダウン」
などなど、コースを先読みし、出力を上げたり抑えたり。
苦しい呼吸の中でも、力を入れる部分、抜く部分を見極めていきます。
それでも、流石に中盤を過ぎて疲労が溜まり、ややペースダウン。
気が付くと、雨がやや強まっている様子。
気温がますます下がり、走って温まった身体が、どんどん冷えてくる。
グローブを着けているのに、指先が冷たくて仕方が無い。
3周終えて、15kmを通過。
この5kmは、全周比13秒のロス。
残り1周+1km。
フィニッシュが近づいてきた所で、最後の力を振り絞る。
先行するランナーを一人、また一人とパスしていく。
苦しいが、最後までペース維持に死力を尽くす。
あと少し、あと少しと自分を鼓舞。
ついに4周目終了。
5kmラップを、数秒引き戻す。
4周目のゲートを通過後、残り1kmの折り返し導線へ。
息も絶え絶え、フォームもバラバラですが、全ての力を吐き出す。
数十m先を、一人のランナーが走っている。
何とか追いつけるか?
必死に追うも、相手もラストスパート。
その差は縮まらないが、必死にその背を追いかける。
それが最後の力となり、ラストの直線を爆走。
終始苦しくも、充実した21kmをフィニッシュしました。
【記録】1時間22分48秒