湘南国際マラソン2023 ④ | KaSoランブログ

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【湘南国際レポ ~Finish】

 

35km地点を過ぎ、コースは再び大磯・西湘バイパスへと戻ってくる。

 

茅ケ崎あたりから向かい風と必死に戦いながらのラン。

その戦いは、バイパスに入ってより一層厳しいものとなる。

 

何しろ、見晴らしの良いバイパス道は、風を遮るものが何もない。

風が塊となって、前方から襲ってくる。

無論、逃げ場はない。

必死に、その塊を押し返す作業が続きます。

 

 

 

37km地点、前方に白いフィニッシュゲートが見えてくる。

 

待ち望んだフィニッシュ地点だが、しかし、我々はそこを通り過ぎなくてはならない。

反対側車線を二宮に向けて進み、折り返してくる。

往復5kmほどの道程。

それが、地獄のように感じられます。

 

反対側車線には、折り返してきて、まさにフィニッシュに向かおうとするランナーが次々とやって来る。

・・・うらやましい。

すぐにでも車線を飛び越え、そちらに向かいたい衝動を必死に抑え、前に進むのみ。

 

しかし、その道は強風に遮られている。

最終盤で疲労が溜まり、さらにフィニッシュを横目に精神的に追い詰められ、その上の向かい風。

多くのランナーが戦意を失い、よろよろと走っています。

 

 

 

とにかく、この苦行から少しでも早く脱しよう。

必死に腕を振り、できる限りの出力で走る。

強風の中、何とかキロ4分20秒台のペースを維持。

 

やがて見えてくる、折り返し地点。

きっとあそこまで行けば、この苦しい時間から逃れられるはず。

 

その願いは、まさに期待通りでした。

あれほど荒れ狂っていた風は、ウソのようにピタリと止む。

 

正確には止んだわけでなく、追い風になったわけですが、

とにかく体が一気に軽くなりました。

 

 

 

 

 

折り返し後、すぐに40km地点を通過。

通過ラップは44分36秒。

後々見返してみると、向かい風のわりにそれほどラップは落としていませんでした。

 

ここまでのタイムが、3時間01分弱。

のこり2km強をキロ4分で走れば、3時間ひとケタでフィニッシュできる?

今回は特に記録を狙っていたわけではありませんが、ここまで来たら10分を切りたい。

 

残り2kmでラストスパート。

40kmを走ってきて、流石に脚には疲労物質が溜まっている。

しかも向かい風との戦いで、心肺もいっぱいいっぱい。

 

それでも、もうガムシャラに大磯ロングビーチに向けて走りました。

 

 

 

 

やがて会場沿いの道に戻ってくる。

フェンスを挟んで、多くのギャラリー。

「ラスト!」

「ナイスラン!!」

そういった声が、フラフラの脚に力を与えてくれます。

 

バイパス道に別れを告げ、大磯ロングビーチへと向かう。

 

その入り口は、恒例の激坂。

しかし、残り500mを切っている。

心臓が飛び出しそうになりつつ、坂を一気に駆け上がる。

 

その先は、ロングビーチの駐車場。

真ん中に、白いフィニッシュゲートが見える。

 

最後の直線。

タイムはどうだろう?

しかし、もう気にしてはいられない。

全ては、あのゲートをくぐった後だ。

 

ケガ明けの、不安の中でのスタート。

中盤以降は、向かい風との闘い。

毎度毎度、一筋縄ではいかないレースばかりですが、

だからこそ、フィニッシュした後は充実できるのだと思います。

 

今回も、充実した42.195kmでした。

【記録】3時間09分38秒

 

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