【富士登山競走レポ ~Finish後】
ついに、富士登山競走山頂コースを制覇。
2018年に五合目コースクリアして、4年越しの達成です。
山頂には多くのランナーが一息ついている。
中にはフラフラで、立つこともできない様子も。
あらためて、このレースの厳しさが実感されます。
その分、達成できた喜びもひとしおです。
さて、折角山頂に着いたので、何か食べようか?
と思うも、噂に聞いた富士山山頂価格の品物たち。
自販機のドリンクも、この様子。
一本500円…。
貧乏性な自分には、手が出せません(汗
幸運にも山頂にたどり着いた私ですが、実はもう一つ目標があります。
富士山火口を回る「御鉢巡り」。
富士登山は試走が初めてで、今回が人生2回目。
せっかく登ったならば、その山頂を隅々まで楽しみたいとレース前から考えていました。
しかし、ここで問題になるのが、下山のシャトルバス。
大会本部に向けてのシャトルバス最終便が、14時発。
五合目までの下山が、2時間かかるらしい。
4時間以上かけてフィニッシュした現時刻が、11時半前。
必死にここまで登り、疲労困憊の中、1時間弱で火口を回り、下山を始めねば間に合わない。
どうするか…。
…。
……。
まあ、なんとかなるか~。
間に合わなければ、その時は公共交通機関を使うまで。
せっかくの機会に、富士山頂を楽しまない手は無い。
そんな訳で、時計回りに御鉢巡りをスタート。
回っていくと、私以外にも多くのランナーが走っている。
みなさん、考えることは同じですね。
しばらく進むと、天気ががらっと変わる。
登ってきた山梨県側は雲がかかり、景色は全く見えませんでした。
しかし、反対の静岡県側は快晴。
遠く駿河湾まで見渡すことができました。
富士山山頂を挟んだ天気の変わり様に、驚くばかりです。
さて、駆け足で半分ほど回ると、富士宮口山頂に至る。
そこには、立派な神社。
これが、浅間大社奥社らしい。
これからも元気に走れますように…。
あまり時間も無いので、次へと急ぐ。
次に訪れたのが、日本の最高地点「剣が峰」。
しかし、そこまで至るのに、超急斜面を登らねばならない。
ずるずる滑る砂礫の斜面を、四つん這いになって恐る恐る登る。
レース後の疲れ切った脚には、とても辛い。
その分、最高地点の景色は最高でした。
写真撮影に順番待ち。
同じようにレースを終えたランナーと、談笑しつつ並びました。
そんなこんなで、御鉢を1周して吉田ルート山頂に戻ってくると、ランナーの姿はほぼ無し。
フィニッシュ地点の撤収作業も、ほとんど終えている状態でした。
これから五合目シャトルバスに、間に合うか??
とりあえず、行くだけ言ってみよう。
いざ、吉田口下山ルートへ。
ただ、この下山ど道が、とにかく走りにくい(泣
するずるに滑る砂礫のつづら折れが、延々と続きます。
曲がっては下り、曲がっては下り…。
しかも、曇っているために景観ゼロ。
何も変わらない単純作業と、周囲の景色。
なんだか時間が止まった空間に迷い込んだよう。
富士登山競走で最も辛いのは、この下山かもしれません。
その後、六合目安全指導センター前を抜け、ついにスバルライン五合目に到着。
途中、緑色の袋をゲット。
時刻は13時45分。
何とか最終便前に、間に合うことができました。
ここでは着替えもできるようですが、特に必要なかったので、そのままシャトルバスへ。
バスに揺られること数十分、道の駅富士吉田に到着。
500円分の金券をもらっていたので、奥さんへのお土産を購入。
富士吉田新名物「らーほー」
さらにシャトルバスで、駐車場へ。
帰宅する途中、朝と同じ場所から富士山を眺める。
その山頂には雲がかかっていました。
あの場所に、さっきまでいたのか…。
そう考えると、とても感慨深い。
今回、幸運にも山頂コースを完走することができました。
正直、難しいだろうと考えていましたが、
プランを考え、それに向けて時には攻め、時には落ち着いて走ることで、実現することができたのだと思います。
もう、富士登山は十分と考えていましたが、やはり次第に「また来年も…」と考える自分がいます。
その時は、今年の経験をもとに、更に上を目指していきたいものです。
今回のレース開催に当たって尽力してくださったスタッフ、ボランティアの皆さん、有難うございました。
共に走ったランナーの皆さん、お疲れさまでした。
富士登山競走のすべてに、感謝します。
【富士登山競走レポ 完