富士登山競走2022 ⑥ | KaSoランブログ

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【富士登山競走レポ ~Finish】

 

予想以上のタイムで八合目関門を越え、残るは頂上までの道程。

ここから、およそ30分ほどと考えるらしい。

が、気を抜くのは、まだ早い。

最後の最後まで、細心の注意を払います。

 

 

 

 

 

苦労した岩場を抜けると、再び砂礫地帯に突入。

相変わらず、歩きにくい。

しかもここまでの筋疲労が重なり、思うように足が上がらない。

多くのランナーが登山道の端で手を付き、停止している。

疲労困憊の様子です。

 

私もさすがに疲れがたまってきましたが、幸い脚が痙攣しそうな様子は無い。

歩幅を小さくし、小刻みに登っていくと呼吸も落ち着きます。

 

そうしているうちに、八合目関門から15分ほどで九合目鳥居に到着。

いよいよ最終局面へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

八合目以降は須走ルートと合流するため、一般登山客もとりわけ多くなる。

そんな中、異様な登山者を発見。

 

ピザーラ??

しかも、ちゃんと片手には黒い宅配用ピザケースも持っている。

山頂までデリバリーしてくれるとは(?)、頭が下がります。

 

また、さすが富士山、外国人登山者も多い。

これらの方々は、テンションが高め。

我々ランナーを見て、ひと際賑やかに声援を送ってくれました。

 

 

 

 

 

 

「水が、全然減ってないね」

 

ふと、そんな声掛けがあった。

たしかに、七合目以降曇っていたため、それほど暑さは感じなかった。

その分、水分消費は抑えられたのでしょう。

 

350mlのフラスクから給水し、消費分をエイドのタンクでつぎ足していくスタイル。

五合目でもらった500mlペットボトルは、ほぼ手付かず。

結果的にこの500mlはただの重りでしたが、特に登るのに邪魔に感じることは無し。

山では何があるか分からないので、これで良かったのだと思います。

 

因みに、補給については全て手持ちのマグオンで賄いました。

1時間に1個消費。

エネルギー切れは、全く感じず。

自分にとっては、これで十分でした。

 

 

 

 

 

 

 

上方を見上げると、山頂が見える。

それが徐々に近づいてくる。

次第に気分も高揚してくる。

 

4時間以上登り続け、身体中疲労感で一杯です。

しかし、憧れた富士登山競走のフィニッシュが間近だと思うと、不思議と脚に力が漲ってきます。

 

一時はケガで出走も諦めかけました。

しかし、今できることを続け、なんとかここまでこぎ付けることができたのです。

 

 

 

 

 

「ここを曲がれば、ゴールだよ!」

そんな声援が、上から降ってきた。

山頂を示す白い鳥居が、もう間近。

 

最後の力を振り絞って、フィニッシュへの階段を駆け上がる。

鳥居をくぐる。

目の前に、青い計測マット。

 

もう上には何も無い。

間違いなく、ここが富士山の山頂。

富士登山競走の、フィニッシュ地点到達です。

 

【山頂Finish 4時間11分36秒】

 

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