【大室山バーティカル Start~久保分岐】
会場のみなもと体験館を出て、バーティカルのスタート地点へと向かう。
まずは道路を挟んだ、久保吊り橋の手前で待機。
吊り橋は人数制限があるため、数人ずつ渡ります。
その吊り橋の前では、ボランティアの方が塩を配布していました。
ここでも、ヤマビル対策です。
暫く待機後、橋を渡る。
はるか眼下に道志川。
吊り橋が揺れているのか、緊張で自分が揺れているのか?
高所と相まって、なんだか地に足が付かない感じ。
橋を渡り切ると、登山道前の小さな広場(?)
足元に、またまた塩。
靴裏にペタペタ付けていました。
登りに向かう入り口にスタートラインと、計時版。
大勢のランナーが集合し、静かに熱気が漂っている。
大室山バーティカルのスタートは、15秒おきに2人ずつのウェーブスタート。
年代が若い順に、申告タイムが速いランナーからスタートします。
バーティカルレースは、遅い順にスタートすると聞いていましたが、大室山では逆?
登山道が狭く、前走者をパスしにくい為でしょうか。
やがて、10時。
スターターのカウントダウンで、第1走者である宮原選手からスタートしていきます。
その後、すぐにまたカウントダウン。
「10,9,8,7・・・」
次走者がスタート。
そしてまたカウントダウン。
「10,9,8,7・・・」
繰り返されるカウントダウンと、次々と飛び出していくランナー達。
どんどん自分のスタートが迫ってきています。
前述したように、スタートは2人ずつ行われます。
ただ、私は1人ぼっちでのスタート。
どうやら、ペアとなるランナーがDNSらしい。
一人なのは寂しいが、ペアにプレッシャーをかけられるよりは良いのか?
どちらが良いのかも分かりませんが、とにかく一人でスタートラインに立つ。
何しろ初めてのバーティカルレースなので、戦略も分からない。
悩んでいるうちに、カウントダウンが開始される。
「10、9、8、7・・・」
スタートからダッシュをかけた方がいいのかな?
「6、5、4・・・」
でも、1100mもの急登で脚がもつか?
「3、2、1・・・」
ひ~~、どうしよう~~(泣
「0!」
あ~~!もうどうとでもなれ!!
スタートのフラッグが上がると同時に、ダッシュ!
当たり前のように、いきなり登りから始まる。
でも、まだ走れる。
申し訳程度のつづら折れが終わったかと思うと、いきなり直登。
がんばって、走れる・・・走れ・・・、走れない!(涙
ならば、せめてパワーウォークに切り替え。
必死に斜面を踏みしめる。
いや、すでに斜面じゃない、壁だ。
目の前にそそり立つ壁に、あっという間にふくらはぎがパンパンになる。
スタートして数分も経たないうちに、こんな激登。
この先、どうなるの??
考えても仕方がないので、脚が動く限り、登るのみ。
顔に地面が着きそうなほどの斜面を登り続けると、
「がんばれ~~!!」
と、応援の声。
見上げると、スタッフがお出迎え。
久保分岐に到着です。
通過時刻は、10時30分。
スタートから20分経過。
応援にパワーをもらい、そのまま次の登りへと挑んでいく。