【八重山トレイルレポ 第1給水所~第1関門自然の家】
給水所で地元の方々から力を頂き、いざ日原峠へ。
と、エイドを出たすぐで、おばあちゃんが待ち構えている。
毎年ランナーの為に手作りのお守りを作っているお方です。
今年も有難く頂きました。
これをランナー分手作りしているのかと思うと、本当に頭の下がる思いです。
さて、日原峠ヘは約2kmで500m近くを上げる登り。
急登と言うほどではないが、ひたすら斜面を折り返す登りが続きます。
右に行っては折り返し、左に曲がっては折り返し…。
先の見えないジグザグ道に、徐々に脚が鈍くなってくる。
トボトボと上っていると、ここで女子トップの選手に追い抜かれました。
その歩みはペースが変わらず、私と違ってサクサクと上っていく。
何とも涼しげな顔です。
頑張って付いていこうとするも、あっさりちぎられる(涙
登りは焦らず、マイペースで行けということですね。
大勢のランナーに抜かれながらも、なんとか日原峠に到着。
第1給水所から、約35分間の登りでした。
ここから先は、しばらくハセツネのコースを走る。
稜線を下ったり上り返したり。
上りも比較的走りやすいコースです。
日原峠から8分後に土俵岳を通過。
更に小棡峠を通過し、このレース最高峰の丸山分岐に到着。
時刻は10時13分。
レース開始から2時間10分余りで、最高地点に到達できました。
昨年の記録と比較すると、約5分早い。
ここまで、よいペースで来れているようです。
丸山分岐を真っ直ぐ行くと、ハセツネコース。
今日はそこを左折し、ハセツネコースに別れを告げて下りへ向かいます。
登りを耐え、待ちに待った下りの場面。
雨で濡れた山道ですが、とても走りやすく、気分爽快。
やがてトレイルを抜け、集落に出てくる。
地域密着型レース見どころの一つ、民家の庭先コース(笑
姿は見えませんが、住人に挨拶しつつ通らせていただきます。
そのお宅の裏側から、再びトレイルに入る。
気持ちの良い草原にはウォークラリーのクイズが設置されていて、なんともほのぼの。
トレイルを抜けて、集落へと続く生活道路を下っていく。
さらに道路を渡り、川を渡ると賑やかな応援の声が遠くから聞こえてきました。
第1関門の「ゆずりはら青少年自然の里」です。
第1関門通過時刻が10時46分。
スタートから2時間46分です。
関門到着後、まずは自然の里施設内のトイレへ。
綺麗なトイレで、いつもの簡易トイレとは違って落ち着けます。
さらに、エイドで水をもらう。
朝から雨が降り続け、気温もそれほど上がっていませんが、それでも喉が渇く。
十分に水分補給をし、熱中症に備えます。
ここまでは、比較的登りを抑えてきた為か、疲労感はそれほど無い。
ここからは後半の山場、二本杉山へのアタックです。
と、エイドを出ようとしたところ、私の名を呼ぶ声が…?
ここでビッグサプライズ。
なんと知り合いの方々が、応援に駆け付けてくれているじゃないですか!!!
全く予想していなかっただけに、驚きとともに、とても感動させられました。
ロードを走るマラソンとは違って、トレイルレースは基本山の中。
その分、気軽に応援に来れるような場所ではありません。
エイドになっているのは公共施設とはいえ、わざわざこんな処まで来ていただけるとは。
しかも、私の通過時刻も分からないのに…。
本当に有難い話です。
暫くその場に立ち止まり、言葉を交わす。
今から正に、コース最難関へ向かおうとしていたところ。
その応援の言葉に、大きな力と勇気をもらいました。
気力十分に、いよいよ地獄の二本杉山へと向かいます。