【八重山トレイルレポ 第1関門~二本杉山】
サプライズな応援をもらい、意気揚々と二本杉山へ向かう。
傍らに「熊出没注意」の看板。
先日旅した北海道を思い出します(笑
さて、自分にとって悪夢ともいえる「二本杉山」の登り。
距離2kmほどで500mを上る激登です。
2年前は「いつまでこれが続くんだ・・・」と、半死半生状態で登り続けること45分あまり。
地獄のような思いをしました。
それ以来、まさにトラウマ。
昨年はその恐怖心から極端にペースを落とし、ピークまで50分以上かかる始末。
今年は、これらを上回りたい。
前半の日原峠でペースを抑えたのも、二本杉を攻略するため。
いつまでも、恐れてばかりではいられません。
序盤からやや歩幅を大きくし、ガシガシ登る。
が、登るにしたがって勾配がきつくなってくる。
それでも、「きついのは気のせい、きついのは気のせい」と自分に言い聞かせ、
なるべくペースを落とさず、立ち止まらずを心がけ、一気に攻める。
途中、日原峠で抜かれた女性ランナーが、前方に見えてくる。
明らかにペースが落ちている様子。
二本杉の急登に、やられたのでしょうか。
「先に、失礼します!」と声をかけつつ、先行させてもらいました。
登れど登れど、全く先が見えない。
いつまで続くのかと、再び弱気の虫が騒いでくる。
しかし、先ほどのエイドで知人が応援に来てくれたことを思い出す。
すると、自然と笑みが出てくる。
同時に体に力が漲ってくる。
応援の力って、本当に有難いものです。
ひたすら登り続け、ついに二本杉山に到達。
関門出発から40分ほど。
昨年と比較して、10分以上も早い。
私にしては珍しく、登りで多くのランナーをパスすることができました。
2年前のトラウマを脱却できたような気分で、何とも清々しい。
流石に疲労が溜まり、だいぶ脚を削った感じではありますが、
残すはコヤシロ山~尾続山、そして往路でも走った八重山など。
二本杉をクリアした勢いで、これらの山々を越え、ゴールを目指すのみです。
さあ、二本杉を下って第2関門「お花畑」を目指そう!
ただ、雨脚が一向に弱まらないのが気になる。
この先のトレイル状況は、どうなっている?
一抹の不安を感じつつ、直滑降の下りへと走り出しました。