【八重山トレイルレポ スタート~日原地区第1給水所】
スタート後、一斉に校門から飛び出すランナーたち。
正面の登山口には向かわずに左折し、下り坂を駆け下りる。
400mほど下ったら、折り返して上り返し。
校門前まで戻って、やっと登山口方面へ向かう。
序盤の林道は比較的余裕があり、追い抜きもできます。
その後の渋滞に巻き込まれないためには、ここまで全力で走らねばならない。
静止状態から、いきなりトップスピード。
心拍が一気に上がる。
林道をしばらく上ると、シングルトラックの登山道へ、そして八重山に向かう階段が現れる。
渋滞も無く、ひたすら前のランナーに食らいついて走る。
階段を登り切ると、鐘がお出迎え。
この先の安全を祈願して、カランカラン鳴らす。
ここまで、スタートしてから17分。
展望台がありますが、今日は残念な天気で展望は望めない。
しかし、トレイルの状況はそれほどひどくは無い。
鐘を過ぎると、再び階段、八重山山頂へと続く。
ここまでノンストップで走ってきた為、流石に暑くなってきた。
階段を上りつつ、レインウェアを脱ぎ、ザックにしまう。
しまったところで、八重山山頂(531m)に到着。
スタート後、22分経過。
しかし、まだまだ止まっていられない。
一旦下って、今度は序盤戦の最高地点、能岳への上り。
再び階段が現れる。
周囲のスピードは全くゆるむこともない為、ふるい落とされないように只々付いていくのみ。
やがて、能岳山頂(542.7m)に到着。
ここまでで、スタート後26分経過。
ピークに到達した喜びをかみしめる間もなく、すぐに下りに向かう。
下りの登山道は雨に濡れ、一部滑り出しそうな部分も。
歩幅を細かく慎重に進みつつも、スピードはゆるめず、一気に下る。
この道はレース終盤の復路でもある。
その頃は、どんなトレイル状況になっているのか?
そんなことを考えながら下ること10分、トレイルを脱出しロードへ。
ここまで息つく間もなく走ってきました。
時刻は8時37分。
40分弱で、まずは一つ目の山場である八重山~能岳をクリアです。
ここから先は、しばらくロードを走ります。
トレイルでは、状況を瞬時に判断しながら足の置き場を考えるため、四方に神経を張り巡らせて走ってきました。
ロードでは、道の状況に気を張る必要はありませんが、
正しいフォームで走れるよう、逆に自分自身の体の動きに神経を張り巡らせます。
ただ、ずっと緊張しっぱなしではこの先もたない。
ある意味、ロードは手を抜いてジョグ気分で走る。
私にとって、安心できる場面です。
暫くは棡原の集落を走る。
玄関先から声援を送ってくれたり、横断幕で応援してくれたり。
地元の方々が本当に暖かく、空模様とは反対に心は爽やかです。
集落や田園の間を抜けつつロードを上る。
すると、「椿日光杜私設エイド」がお出迎え。
この規模で、私設エイド!
この歓待ぶり!!
有難く、水を一杯頂きます。
学校の敷地を走ったり。
その先は、大きな交差点。
相変わらず、良く解らない100m程のスライド区間(笑
一瞬、トレイルに入る。
抜けると、田んぼに囲まれた農道。
とにかくめまぐるしく風景が変わるため、飽きることなく、楽しく走れます。
農道や集落の生活道路をひたすら登ると、やっと「日原地区第1給水」に到着。
時刻は9時09分、レース開始から1時間余りです。
この第2エイドが、どう見ても民家の庭先(笑
ここまで地域に密着したレースが、他にあるでしょうか?
地元の皆さんのご協力により、このレースが行われていることが良く解ります。
「お疲れ様~」
「よく頑張ったね~~」
ランナーに向けられた声援が、走るための力に変わります。
水に梅干、バナナなどなど。
温かいもてなしを受け、次の目標への一歩を踏み出す。
ここから日原峠~丸山への登りへ。
温かいだけではない「八重山トレイルレース」の本性が、いよいよ牙をむいてランナーに襲いかかってきます。