中国本土には十数回行きましたが、 日本では中華の定番デザートである
「杏仁豆腐」を見かけません。店員に尋ねても「何それ?どんな料理なの?」って
逆に聞かれてしまいます。日本の杏仁豆腐に似ている「豆腐花」などは香港で
よく見かけるのですが・・・
そうなると、天津飯のように、もしや日本発祥の中華ではないだろうか?
という疑問が湧いてくるのです。
ところが、今回初めて北京にてデザートメニューに「杏仁豆腐」を発見!!
さっそく注文してみました。
杏仁豆腐 6元 (北京・四川飯店)
ここ、北京の四川飯店は日本人ツアー客がよく訪れるお店なので、もしかすると
日本人から要求が多いために「杏仁豆腐」を置いているのかもしれません。
いろいろ調べてみたのですが、杏仁豆腐はどうやら薬膳料理が元々の姿で
それが日本に渡って中華街でデザートとして進化したという説が有力なようです。
(その説も確証がありません。)
その説が正しければ、この北京で食べたのは日本から逆輸入された杏仁豆腐って
わけですね?中国で飲まれているサントリー「烏龍茶」も日本から逆輸入ですから
あり得る話です。(中国には烏龍茶を冷やして飲む習慣が無かった)
たしかに、北京の晋陽飯荘のメニューにも杏仁豆腐があったのですが、デザートではなく
前菜のところに載っていました。残念ながら注文したら「没有!」(ない)と言われ
確かめることができませんでしたが。それは薬膳だったのかもしれませんね。
誰か杏仁豆腐の謎について、ご存じの方がいたら教えてください。