<フンザと私>
フンザとはパキスタンの北方にある桃源郷とも言うべき景勝地。
かつてガンダーラと呼ばれたあたりです。
フンザへは8000m級の山を縫うようにパキスタン航空のプロペラ機(F-27)で
飛びます。有視界飛行なので雲が出てくるとすぐにキャンセルです。
実は私はフンザへはいまだ行ったことが無く、同じパキスタン北方山岳地域では
サイードシャリフへF-27で飛んだことがあります。
このF-27型プロペラ機、何と全日空が昭和48年まで日本で使っていた「お古」で
スチュワードがわざわざ私の席に呼びに来て、日本で使っていたことの証で
ある「全日空」の漢字プレートを飛行中にコックピットまで見に行きました。
なんともレトロな旅客機で(機齢 約45年)、古めかしい計器類や窓から見える
アフガ二スタンの景色の解説をキャプテンから受けていると、もうペシャーワル空港への
最終着陸態勢。
「着陸まで見ていきな。」というキャプテンのお言葉に甘え、ジャンプシートが
無いので立ったまま着陸を見学しました。
ちょっと怖かったけど、見事なランディングでした。(定期便旅客機に立って乗ったの
初めてです。)
9.11事件の前はリクエストしたり、乗員と仲良くなったりすればコックピットに
立ち入ることが出来るのどかな時代でした。
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さて、今日は東京のフンザ。 港区芝公園のインド・パキスタン料理 フンザレストラン
シェフやウエイターはパキスタン人と思いきや、全員インド人でした。
デリー出身とのこと。オーナーがパキスタン出身のため、フンザという店名に
なったとか。
待つこと25分。やっと出てきました。(←作り置きじゃないということで評価できる)
しかし、うーん、何だろう。コクがないというか、スパイスの味がしないというか、
オイリーでコテコテそうに見えるのだけど超薄味でした。
あと気になったのはハエ。4~5匹テーブルの上を飛んでいて、1匹はカレーの中に
飛び込んで身動き不能に。途上国ではまったく気にならないのですが、不思議な
ことに日本のレストランではとっても気になるのです。