日本では希少なイラン料理店です。厳格なイスラム国家だけに東京のお店も
アルコールは一切置いていません。客層は9割がイラン人。
チェロカバブ クビデ 塩味の効いた挽肉のバーベキューでイラン料理の定番です。
前職の商社時代、イランのテヘラン支店で駐在員にクビデのうまい店に
連れて行ってもらいました。 クビデに生玉葱はつきものです。
「生玉葱は殺菌の効果もあるからどんどん食べて!」と駐在員談。
クビデを頼むとついてくるライス(サフランライス・バター付き)とすり潰した豆系スープ
このライスもイラン料理では定番で、バターを溶かしてかき混ぜてバーベキュー系の料理
と共にいただきます。
■前菜
(左)シラーズ サラダ 生野菜に特製ドレッシングがかかっています。
(右)ミルザ ガセミ(なすとにんにくのトマト煮)
(左)フェセンジャン シチュー イラン名産のザクロソース仕立てのチキンとクルミの
シチューです。柑橘系ソースでさっぱり仕上がってます。
(右)ナーン ペルシャ語では「ノーン」に近い発音。日本のクラッカーに似た塩味です。
現地では冷めたものが出されることが多く、パキスタンのと比べてイランのは
あまりに美味しくないので落胆します。
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■イランについて
(左)ザクロジュース イランはザクロの産地でもありバラの産地(右)でもあります。
(*花は奥さんが夕食前に銀座で購入)
また、イランでは頻繁に花を贈る習慣があり、街中のいたるところで花屋を見かけます。
<テヘラン食事情> (注)98年のものです。現在は大きく異なる可能性があります
サンドウイッチ屋 なぜかきちんとしたレストランが少なく、サンドウイッチ屋ばかりが目立つ
下手すると毎日3食サンドウイッチに!羊の脳みそサンドあり。
サンドウイッチ屋のマスターは闇両替を持ちかけてくること多し。
ザムザムコーラ アメリカと国交断絶中のイランにはコカコーラやペプシが無い!
その代わり、イランが独自に開発したとされるザムザムコーラや
ミリンダを模した「イランダ」がある(笑)。未開栓の瓶をよく見ると
瓶ごとに内容量の水位が違う!なぜだろう。1本=約7円
瀬里奈 メイダンヴァナック付近にある和食のお店。イランで一番高い外食と
言われている。イラン産キャビアの軍艦巻き(USD5)は必食!!
スキヤキは×。
生キャビア テヘラン駐在員宅にて頂いた漁師から買い付けたばかりの塩蔵前の
キャビアは鮮度が命。最近はチョウザメが獲れないので手に入らなく
なったらしい。
<その他 テヘラン事情>
*レストランへの移動はサヴァリと呼ばれる乗り合いタクシーが便利。公認タクシーはあまり
見かけないが、道端で手を挙げればほとんどの自家用車が停車する。自家用車の8~9割が
サヴァリだと思ってよい。尚、方向が違うと乗車を断られることが多い。
また、公認タクシーも途中からサヴァリに変身することもある。
*レストラン、公共交通機関、スキー場、海水浴場など、男女別のことが多い。
*トルコでは急に日本語で話しかけてくる輩の8割は信用できないが、イランでは日本語使いの
8割が信用できると言われている。
*女性は外国人といえども全身を黒いチャドルですっぽり覆うことが義務づけられている。
前髪が出ていても風紀委員のような宗教警察の取り締まり対象
*以前はコミテ(秘密警察)に尾行されることが多かった
*厳罰制度の影響か、駐在員の間では治安は東京より良好と言われている
*過激なまでの反米国。5つ星ホテルのフロントの後ろや旧米国大使館には
なんと「DOWN WITH THE U.S.A.」と書かれている。
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イラン料理 アラジン 東京都港区西麻布3-2-6