いや、すっごいBLドラマが始まってしまいました。

『恋をするなら二度目が上等』


原作は、BL好きにはお馴染みの木下けい子先生。


とりあえず、3話まで見た感想を。


このドラマ、作り手の“BLわかってる感”が凄まじいんですよ。


他のBLドラマを見ていてたまに感じる、「萌え所間違えてんなー」とか「無機質に口つけるだけのキスじゃ駄目なんだよなー」みたいな不満を、ばっさばっさ叩き割って、「これがいいんだろ?」とひょっこり正解差し出してくる感じ。


エロはあっても、ちゃんとエモさも忘れない。


いやむしろ、エモさの上にエロさをのせてくる。


感情の高まりを感じられないラブシーンほど、見ていてむなしいものはないわけで。


人気の出たBLドラマは、思えばどれも、印象的なラブシーン、あるいは感情の高まるシーンがありました。


単に若いイケメンが形式的にイチャつけば、腐女子が萌えるわけではないんです。当たり前ながら。


そしてもう、みんな待ってたよね。働く男たちの大人BLを!


「オールドファッションカップケーキ」から長かったぜ…。いや、大人が出てくるBLドラマはちょいちょいあったけど、モロお仕事BLみたいなのは、なかなかありそうでなかった。これですよ、これ。


主演の一人は、長谷川慎くん。


き、きたー。


THE RAMPAGE のキレイどころ!


「主人公」の勇次郎役で一度BLやってます。


勇次郎はカースト上位男子特有の高慢さと、隠された繊細さを併せ持つキャラで、群像劇のたくさんいる登場人物の中でも印象的でした。


もう一度BLやってくれるのありがたすぎ。


この方、ものすごく汎用性の高いヴィジュアルなんですよね。あっさりした涼しげな美形で、輩っぽい格好するとそう見えるし、コンサバ系着れば、育ちのいい美青年に見える。こういう人は俳優に向いてる。


元々美白で美しいけど、宮田役は過去最高に綺麗に撮られている気が。画面から発光するレベルで輝いてる、ほんと。


岩永先生役の古屋呂敏さんは、経歴からすでにかっこよくて、長身でスーツが映える映える。


いつも飄々としている先生が、2話で宮田に「やり直そう」とキスしようとして「もう騙されません」とやり返されるシーン。


それから3話で、過去に傷つけられた宮田が付き合わないと宣言するシーン。


どちらもいつもの先生の余裕の微笑みが消えて、内側の荒い部分みたいなのが表情に出ちゃってるのが、ぞくぞくしました。一見、主導権握ってる方が突き放されて、どこか途方にくれているの最高か。


これぞ、ままならない恋愛の醍醐味。


それから忘れてはならないのが、高校時代の2人。


キャスティング的確すぎて、何なの?天才なの??


OPで過去と現在の色調変えているのが、高校時代が神ドラマ「First Love 初恋」を思い出す。あのドラマもこの作品も、過去編の甘酸っぱい瑞々しさが、全体に余韻として残るのがいいんですよね。


引っ掻き回す当て馬のアロハくんも、出てくるだけで着火してやらかす雰囲気あって楽しい。時限爆弾的当て馬と呼びたい。


話題の3話のベッドシーンは、指先の細かい動きや目線から感情の揺らぎが感じられて、決して際どいだけではない高まりを描いているのが、本当に良かったです。


まさに上位変換BL。


幾多のBLドラマの蓄積と経験の上に、このドラマが作られていると感じます。


新たなスタンダードの誕生の予感。



悲しい最後に、ブログの更新がかなりお久しぶりになってしまいました。本当に気まぐれ更新ですみません。恋二度で久々に投稿したくなって書きました。




大人BL「オールドファッションカップケーキ」の記事はこちら下差し

「モアザンワーズ」の記事はこちら下差し