浦内川のマングローブと由布島の熱帯植物園
「西表島の旅 ② 星野リゾート 西表島ホテル」 の続きです。
↓ 西表島地図(Web @西表島より) ●大原港 ●星野リゾート ●浦内川 ●由布島
沖縄本島はマリーンスポーツなどビーチリゾート、そして那覇や北谷などアーバンリゾートを楽しむ感があるが、西表島は島全体がユネスコの世界自然遺産に登録されているので、大自然をたっぷり楽しみたい。
■ 浦内川でマングローブの観察
星野リゾートから南に車で10分ほどの距離に「浦内川遊覧船乗り場 ●」がある。
浦内川船乗り場バス停
↓ バス停の近くで「しまバナナ」を見つけた。
(現地案内板より)
「浦内川遊覧船乗り場 ●」から上流の船着場●(軍艦岩)まで往復約1時間で、両岸に広がるジャングルとマングローブ林の大自然を楽しみます。
日本本土では見ることが出来ないマングローブ林が続きます。 マングローブについて、この歳になるまで間違った認識をしていました。 マングローブとは亜熱帯地域の淡水と海水が混ざり合う場所に生育している植物の名称そのものだと思ってました。 そうじゃなくて、それら幾つもの植物名の総称らしいです。 日頃、馴染みがないと、そんなもんですかね。 日本で確認出来ているマングローブの植物は7種類ですが、その7種類全てが生息するのは、ここ西表島だけらしいです。
↓ マングローブの一種、「オヒルギ」。
↓ 「ヤエヤマヒルギ」。 僕らがTVや図鑑で見て来た一般的なマングローブの形をした植物ではないだろうか。 幹の途中からタコの足のような根(支柱根)を張って体を安定させている。
↓ 「ヤエヤマヒルギ」。
↓ マングローブの木々の特徴に「呼吸根」がある。 水中の根っ子は酸素を得られないため、筍のように横に根を張り、途中から上に沢山の根を出して呼吸をする。 潮が引いて干潟にならないと見れないそうだ。
浦内川には約400種以上の魚が生息していて、それは国内の生息種の1割になるという。 そのうちの40種が絶滅の危機に瀕しているそうで、その絶滅危惧種の魚を守るためにも、餌が豊富で外敵から身を守るマングローブ林は大切な存在とのこと。 また、イリオモテヤマネコなど希少な動物の保全のために、浦内川地域は国の特別鳥獣保護地区に指定されている。 地球上で西表島だけに確認されている「イリオモテヤマネコ」は、現在、約1,000匹の生息だろうと言われている。 何とか守って行かねば・・・。
イリオモテヤマネコ
↓ 両岸を熱帯性ジャングルに覆われた浦内川を進む遊覧船。(遊覧船乗り場のポスターより)
■ 水牛車に乗って由布島●の熱帯植物園を訪ねる
星野リゾートから美原までは車で約30分。 美原の砂浜から由布島●までの距離は約400m。
この400mの浅瀬を水牛車に乗って渡ります。
↓ 水牛車1台に十数人乗るので、水牛も大変だろうと思ったのだが、水牛は力が強い。 対岸の由布島まで約10分~15分程の所要らしいが、その時の水牛の気分によって変わるらしい。 これ程の浅瀬だったら歩いてでも行けそう。 ただ、この浅瀬は水牛の水洗トイレになっているらしい・・・やっぱり、止めといたほうが良さそうだ。
↓ 由布島の入り口(水牛車乗り場=下の島内地図の■)に着いた。
↓ 水牛車乗り場■で頂いた島内の案内地図。 周囲が約2kmの小さな島で、全体が熱帯植物園とのことなので、特に奥さんは楽しみにしている。
↓ 正午を過ぎていたので、まずは⑤のレストランで昼食。 ツアーなので決められたお弁当を頂く。 八重山地方の食材も多く調理されていた。
↑ トレイの上は黒紫米(こくしまい=古代米)のご飯とアーサ入りお吸い物。 トレイ上左はパイナップルと黒糖羊羹。 上中は季節のチャンプルー。 下右はミミガー、豚の黒糖煮、海ぶどう、など等、美味しく頂きました。
食後は島内の熱帯植物を観て廻った。
↓ 案内地図⑪にマングローブ遊歩道(ボードウォーク)がある。
↓ ジャングルの遊歩道を歩くが、途中には ➡ 矢印の標識があって迷うことは無い。
↓ 「ヤエヤマヤシ」の中を歩く。
↓ 葉っぱの緑色をバックに、「サンタンカ」の赤い花が鮮やかだ。
↓ 案内地図⑨の「ブーゲンビレア ガーデン」では、30種が咲き乱れていた。
↓ 「ブーゲンビレア ガーデン」から浜辺に出てみた。 潮が引いた干潟では、タコが捕れるらしい。 写真奥が西表島になる。
↓ 案内地図⑦の「マンタの浜」にて。 近くの海で、しばしばマンタが出現するらしい。 ここには飲み物とジェラートの茶屋があって人気だった。
↓ ハイビスカスの花がデカ過ぎる。
↓ 「ゲットウ(サンニン)」の一種かな?
↓ 「クワズイモ」は里芋より数倍デカい。 食べれないので「食わず芋」と呼ばれる。
↓ 蘭の一種ですかね? パステルカラーの赤が南洋っぽい。
↓ 由布島は楽園ですね。 時間の流れが都会よりもゆっくり感じる。 熱帯の植物を思いっきり堪能して、水牛車で再び西表島に戻ります。
↑ ところが水牛君の機嫌が悪かったのか、途中で止まってしまった。 由布島の人々は水牛に無理を強いることはありません。 産まれた時からそのように育てられている。 御者のおじさんは、水牛君が再び動き出すまで叱ることもなく待ちます。 その間、三線を取り出して琉球民謡を歌ってくれました。 西表島側の乗り場まで20分程かかりましたが、これが心地よい時間の流れと言うものなんだろう。
「西表島の旅 ④ 星野リゾート の食事」 に続く。
こころの旅
飲酒運転撲滅!