こんな記事を読んだ。
"欧米でWLB(ワークライフバランス)を充実させて生きている人のほとんどは、「昇進とは縁のない」人たちばかりだということを多くの日本人は知りません。昇進をしたいのであれば、欧米でも(いや欧米だからこそ)バリバリ働き続ける必要があります。育休を1年近くとって、その後短時間勤務を続けて、なおかつ昇進をしたい、などという話は、欧州でもアメリカでも「正気の沙汰」とは受け取られないでしょう。"
まぁ良く考えれば当たり前の話なのか?
子育てという時間的制約が圧倒的に多いものをこなしながら、子供を持つ前と同じだけのパフォーマンスを仕事で発揮できるほど優秀な人間はそれほど多くないはず。
成果主義である欧米(特にアメリカ)において、大多数である「それほど優秀でない人たち」がどうやって子育てしながら生きているのかと考えたら、収入のアップとか昇進とか、そういうものを諦めて生きているのであろう。
(数少ない優秀な人は日本だろうが欧米だろうがどこでも評価されるでしょう)この記事を鵜呑みにするのであれば、子育てとキャリアが両立できる可能性が僅かながらに残されている日本社会は「まだマシ」ということになる。
日本はまだ成果主義に移行しきれていないし、でも女性の管理職や役職者は増やさないといけないし、子持ちや時短勤務を差別したらいけない風潮になりつつあるしで、会社とか組織によっては子持ちだろうが時短だろうが比較的女性がキャリアを積み上げやすい良い時期と言えるかもしれない。
(男性には不利かもしれないが。)
別にキャリアとか欲しくない人にとっては長時間労働がベースの日本社会なんて「やってらんないよ」って感じだが、欧米に行こうが日本にいようがキャリアが欲しけりゃ長時間労働しろよって世界なんだとしたら、キャリア欲しい組の女性にとっては日本はまだまだ捨てたもんじゃない。
捨てたもんじゃないどころか、長時間労働しなくてもキャリアを諦めないで済む可能性が残されている日本は素敵な国だと思う。
妻は独身ですが、ライフワークバランスは非常に重視していて、早く帰りたいけど昇進もしたい欲張りな人(ただし優秀ではない)なので、これが欧米では通用しないんだって知った今この瞬間に移住への興味が全く無くなりました。
では来週も短時間労働で昇進を実現するために頑張ろうと思います。
記事の信憑性については知らんけど。