便利な世の中になればなるほど失業者が増える皮肉

世の中、不便だからたくさん仕事があり
職にありつける人が多いけど
便利になっちゃうと
失業者が増えるよねと。

たとえば海外に行った時。
空港から市内までが離れていて
電車やバスがないと
タクシーを使わざるを得なくって
タクシーは1台でそんなに
人乗せられないから
たくさん仕事が生まれるわけです。

でも！
最近、海外に行くと
空港から市内までの電車や地下鉄ができ
タクシーなんか使わなくても
安くて早くいけるように
なったりするところ増えて
今までの空港タクシードライバー
ほぼ全滅だよねと。

もちろん代わりに電車や地下鉄の仕事が
増えるかもしれないけど
今までの不便なアクセスによって
生きながらえてきた
すべてのタクシー運転手を
そのままの収入で雇用することって
難しいんじゃないかと。

AIなんかがまさにそうで
便利になると失業者が増えちゃう。
でも便利になることはいいこと。
でも仕事失う人は増えるよねと。

今カンボジアにいて思うんですけど
アンコールワットの遺跡群から
市内までって７kmぐらい離れているので
遺跡観光に行くには
多くの人はバイクタクシー（トゥクトゥク）
使うわけですよ。
相場はだいたい決まっていて
小回りコースなら15ドル
大回りコースなら18〜20ドルみたいな。

でも。
こんなにわんさか観光客いるんだから
市内からアンコールワットまで
行き来する大型バスでも走らせたら
トゥクトゥクドライバーの仕事
だいぶ減るよねと。
アンコールワットの往復だけじゃなく
遺跡巡回バスみたいなのが
ぐるぐる回っていたら
わんさかいるトゥクトゥクドライバー
かなり失業するんじゃないかと。
でも観光客にとっては
巡回バスなり往復バスなりが
走っていたらかなり便利だし
そのバス会社がほぼ収益
独占できるよねと。

日本では未だライドシェアに
反対する周回遅れの話があり
っていうかもう海外は
自動運転のタクシー導入するか
みたいな話だぞってことだけど
今は安全性に問題があるので
すぐには難しいかもしれないけれど
数年でAIタクシードライバーが
人間の事故率より低くなったら
ライドシェアどころか
あらゆるドライバーが
いらなくなっちゃう社会が
きちゃうかもしれないけれど
便利になると困る人たちがいるから
抵抗して便利にさせないように
しているんだよなーと。

便利になればなるほど
失業者が増える皮肉な世の中。
でも絶対便利になった方がいいよねって
人が増えないと
その国はどんどん衰退しちゃうんじゃ
ないかなと。