「徳を積むと幸せになれる」的考えがおかしいのは病気や事故にあった人は徳積んでないの？って話

最近の流行りなのか
徳を積むと幸せになれるとか
正直な人が救われる時代になったとか
善行を積み重ねた人がハッピーになれる
とかってあるけど
そうした考え方に拒否反応をしめすのは
「じゃあ何の落ち度もないのに
むしろ善行を積み重ねてきた人なのに
突然病気になったり事故にあったり
事件に巻き込まれた人は
善行を積み重ねていない人なの？」
って話になるからだ。

それおかしくない？
バスに閉じ込められて殺されてしまった
お子さんや親御さんは悪行ばかりしてたのか？
ブレーキとアクセル間違えて
殺されてしまった母子は
徳を積んでこなかったのか？
突然難病になってしまった人は
正直者ではなかったのか？
相手が100％悪い交通事故にあった人は
徳を積んでいないから事故にあったのか？

違うでしょ？
でも不幸な出来事に遭遇してしまう。
ってことはさ、論破なわけよ。
いやな言い方すれば。
徳を積めば幸せになれるとか
デタラメもいい加減にしろと。

いやだからといってね
悪行してもいいとかいうことではないし
社会はぐるぐるめぐっているから
いいこと積み重ねた方がいいに
決まっているわけです。
たとえば多くの人が平然とやっている
特商法違反の悪質セミナーの宣伝手法とか
マルチ商法のブラインド勧誘とか
そういうのをやってもいいってことには
当然ならないわけで
そういう悪をほったらかしにし
自分までもが加害者になれば
社会はどんどん悪くなり
自分がだまされなくても
そのせいで子供や親や友人が
だまされてしまうかもしれない。

だから徳を積めとか
いいことしろとか
悪いことするなというのは
いいと思うのです。

でもだから幸せになれるは
申し訳ないけど絶対違います。
だったら世の中、事件や事故に
巻き込まれた被害者は
すべて悪いことしてたってことになる。
病気になった人はすべて
悪いことしてたってことになる。

ほんとにそうなの？
違うでしょ？

まあこういうあたりまえの論破をすると
「いやその人が病気や事故や事件にあったのは
より大きな使命やギフトが与えられたからで
結果的には幸せになる」とかいうわけだけど
じゃあおまえが親しい家族を殺されてみろよとか
おまえ自身が殺されてみろよとか
そういう話なわけですよ。

それで使命だのギフトだのいえるんですか？
って話。

だから。
いいことをした方がいいし
悪いことをしない方がいいけど
いいことした人が幸せになるとは限らないし
悪いことしてても幸せなままで
終わる人もいるのがこの世の現実なのです。

その現実から逃避しても
現実は何も変わらない。

世の中にはとんでもない
理不尽な事件や事故があったりするわけで
どれだけ徳を積もうが
不幸なことに出会わないとは限らない。
徳を積むとか善行を行う＝幸せとは限らない。

もちろん確率論でいったら
いいことしている人の方が
幸せになる可能性は高く
悪いことしている人の方が
不幸になる可能性は高い。

でも残念ながら絶対ではない。
絶対だというなら
被害者に向かって
「あんたは善行が足りなかったから
不幸なめにあったんです」って
いってみやがればかやろーって話で
ぶっころされますよって話です。

というわけでね
いいことをすることはとても大事で
悪いことをしないのはとても大事だけど
いいことしていれば幸せになるとは
限らないってことは
現実としてみた方がいいですよ。

反論は認めません笑。