いい人？悪い人？！エジプト・ピラミッドのラクダツアーにまんまと参加しちゃった話

エジプトのピラミッドで
ラクダなんかに乗ったら
ぼったくられる！という話は
わりと有名ではありますが
なんと今回まんまとラクダに
乗ってしまいました！

しかも！
25年前に行った時は
ラクダに乗って記念撮影して終わり
みたいな1分ぐらい乗って
1ドルだったか5ドルだったか程度の話ですが
今回はなんと！
ラクダに乗って3時間
３大ピラミッドとスフィンクスをめぐる！
という長時間のもの！

なぜこんなことになったのか？
いくら払うハメになったのか？
不思議な経緯をお知らせします！

＜タクシーをけちって地下鉄＆路線バスに＞
カイロ中心部からタクシーを使えば
迷うことなく簡単。
ただタクシーだとこれまた
交渉やぼったくりの可能性もあり
配車アプリUberを使えば
交渉やぼったくりの可能性は低い。
ピラミッドに行く前にUberで調べたところ
80エジプトポンドぐらいだった。
（１エジプトポンド＝7.4円）

素直にUberで行けばいいものの
なんとなく80エジプトポンド
払うのもなんかもったいないなと思い
・地下鉄でギザ駅まで行き（5ポンド）
・そこからピラミッド行きのバスに乗る
（どんなに高くても10ポンド）
という選択肢に！

しかし！
懸念はあったのです。
「ギザ駅からピラミッド行きのバスに
無事乗ることができるの？
無理なんじゃない？」

というのも空港から
バスターミナルまでの無料バス乗り場も
探すのに30分ぐらいかかり
バスターミナルから
市内へ行くバスに乗るのも
アラビア語しか書いてなくて
まったくわからず！
といったことがあったから。

いやでもピラミッド行きのバスなんて
観光客いっぱいいるはずだから
わかるだろうと思い
Uberをやめて地下鉄＆バスへ！
これが運命のわかれ道だったのです。

＜ギザ駅での攻防＞
地下鉄ギザ駅を降りて
さあピラミッド行きバス乗り場
探そうと思ったけれど！
まったくわからない！
っていうかどっちの出口に
出ればいいかもわからない！

とりあえず探すかと思ったところに
早速、声をかけてくるあやしげな男性が。
「君はどこへいくんだい？
＊＊通りならこっち、＊＊通りならあっちだけど」

無視。
絶対無視。
こういうの絶対あやしい。

無視して早足で歩いていたら
おいつてきて肩をとんとん。
「さわるな！ばかやろー！」
という前に
「どっちに行くのかい？そっちは＊＊だよ？」
みたいにしつこく声かけ。
再び無視して歩いていると
ついに正体をあらわした。
「ピラミッドならタクシー手配するよ」

ほらきた！タクシーの客引きじゃないか！
絶対こいつ信用ならない。
「ノータクシー」と断っても
追いすがる客引きにまさかの助っ人が！

「ピラミッドまでタクシーなんて
めっちゃ値段高いからやめた方がいい！
バスでいいんです！バスで！」

え？どどうした？
思わぬ助っ人。
それは男性と男児連れの親子。
その男性がタクシーの客引きを
まさかの追い払ってくれた。

「タクシーはエクスペンシブ。
バスがベストだ！」とアドバイス。
するとこの親子の親の男性から
思わぬ言葉が！
「僕らもこれからピラミッドへ行くんだ！
一緒にバスに乗っていこう！」

うううううう。
こ、これは巧妙な客引きなんじゃないか？
でも子連れだ。
確かにピラミッドに行くというのは
ウソではないような気もする。
これが男性1人だけならあやしいが
子供がいたのであり得ない話ではない。

いやでも子連れで安心させて
ぼったくるなんていうのは
世界では日常茶飯事の手口。
とはいえ待ち構えて
私に声をかけたわけではなく
ほんとにピラミッドに行くっぽいように
思えたのと
どうせ自分ではピラミッド行きのバスは
探せそうにないので
この親子についていくことに。

「自撮りとろう！」
ま、まさかの自撮り記念撮影！
エジプトでは見知らぬ人と
自撮りするのはやってんのか？
昨日もそんなことがあったので。

自撮りを終えると
絶対には自分ではわからない
バス乗り場というより
ただの道路まで行き
アラビア語でしか書かれていない
数々のミニバスの中から
ピラミッド行きと思われるものに
乗り込んだ。
バス代は4ポンド。

バスの中で男性はフレンドリーに
話しかけてくれるのだが
どうも信用してもよさげな人だった。
地方都市からカイロに旅行にきていること。
自分は一度ピラミッドに行ったが
息子はまだ行ってないので連れてきたこと。
アラビア語講師をしているが
本当は英語講師をしたくって
なので旅行者に英語で話しかけるのが
好きだということ。
まあだます感じではなさそうに思えた。

しかし！！！！！！！
しかししかししかし！！
ピラミッドまで行くと思ったミニバスを
なぜかピラミッド手前２kmぐらいの地点で
降りることに。

そこで彼から思わぬ提案が。
「君はどっちに行くのか？
外国人ツーリスト向けの入口か？
それとも私たちと一緒に
エジプシャンプライスで行ける
入口に行くか？どっちを選ぶ？」

いやーーなんか雲行き
あやしくなってきたぞ。
というわけで「ツーリストの方へ！」
といってみたものの
彼にいろいろ説得されて
エジプシャンプライスで行ける？
方に行くことに。

ここでバスを乗り換え再びミニバスに！
今度は3ポンドのミニバスに乗り
ピラミッドのそばまでで下車。
観光客など誰もいないが
ラクダが歩きまくっている道を行き
看板も何もない建物へ。
どうもここで手配するらしい。

そしてここで驚くべき話が！
「私たちは馬に乗ってピラミッドを
回るけど君はどうする？！」
ううまに乗って！！
そういうやつなの？
高いんじゃない？！

「いや私は馬なしで！」といったものの
「ピラミッドのパノラマビューまで
行くから馬なしでは無理だ！」
「３つのピラミッドもすべて回る。
3時間はかかるから馬なしでは無理だ」という。

確かにガイドブックにも
パノラマビューまでは歩けなくはないけど
かなり遠いみたいな話も。

もうここまできたら
彼の話にのるしかない。
なんといっても子供がいる。
多分本当に子供のために
ピラミッド観光にきた人なのだろうと。

しかし！
なぜ馬なのだ！
ピラミッドといえばラクダじゃないのか。
そこで「ラクダじゃだめなの？」
と聞いてみるとOKだという。

というわけで
親子は２頭の馬にまたがり
私はラクダにまたがり
出発することに。

しかしおそろしいのは値段。
まだ金の話が一切でていない。
金の話は一切でていないが
彼は「すべての入場料が含まれ
途中で追加代金を一切払わなくていいから
リーズナブルだ！」みたいな説明だけはあった。

そして数分後。
いよいよ値段発表！
お値段は
１２００ポンド！
１２００！！！！！
エジプトで１０００以上なんて
払ったことないぞ！

ためらう。
ここまできてやめるべきか。
1200ポンドは安くはないぞ。
普通にいい値段とってるぞ。

しかし日本円にしたら1万円はいかない。
ラクダに一瞬だけ乗って
記念撮影みたいな話じゃなく
ラクダに乗ってピラミッドを回るなら
そう悪くはないかもしれない。
しかもピラミッドの入場料も
含まれているので
なんかちょっと思ったより高いぞ！
別にエジプシャンプライスじゃなく
普通に乗ってもそのぐらい
とられるんじゃないか？
と思いながらもその話にのることに。

そんなわけで！
親子を信じて1200ポンド払って
ラクダに乗ってピラミッドめぐりをすることに！

結果としてはとってもよかった！
ほんとにずっとラクダに乗ってるんです。
一瞬だけじゃなく。
で、ピラミッドごとにおろしてくれて
写真を撮る時間をくれる。

ラクダを馬でひいてくれる
馬乗り兼ガイドさんが
写真がめちゃ上手で
私の写真もたくさん撮ってもらえました。

いやー普通に高かったけど
でも3時間ぐらいラクダに乗って
ほとんど観光客が歩いていない
砂漠を行ったりして
しかもその間、ラクダも撮り放題だし
よかったのではないかと。
仮にあの親子が私を紹介した
手数料的なものが上乗せされていたとしても。

しかも！
ピラミッドで撮影していたら
親切な係員っぽい感じのおっさんが
「あっちにいくとよく写真がとれるよ」
と案内してくれた時に
私のガイドさんがとめてくれたのです。
「いくな！あいつはガイドだ！
案内したら金をせびられるぞ！
写真を撮るなら1人で！
ガイドについていってはダメだ！」

さすが頼もしい我がガイド！
いやーとっても素晴らしい経験ができた。
めでたしめでたしと思いきや
ここはエジプト！それでは終わらない。

ラクダを終えて出口に戻ってきた時
我がガイドが最後に一言。
「ガイド料よこせ！」

おおまえもか！
さすがエジプト！おそるべし！