森羅万象から学ぶ人生羅針盤「障害の排除から始める」
自分がこれからやろうとしていることが、多くの人にとって有益で正しいと確信したならば、「段取り八分」の精神をもって、まずその遂行の妨げとなる障害の排除から始めましょう。
その障害とは何でしょうか。ある時は人であったり、ある時は法律や制度であったり、ある時は自然環境であったりと、まさに立ちはだかる壁は千差万別です。
これらの障害のなかには、一見克服が不可能に思えるものがありますが、それは錯覚です。その排除法を知ることで、一切の不安を感じることなく簡単に克服でき、自分のやりたいことに邁進できるのです。
排除法の代表は、協力者の力を借りることです。世の中には同志とまではいかなくとも、「敵の敵は味方」というスタンスで、共通の利益確保のために手を貸してくれる人はたくさんいます。そうした人たちに協力を求めるのです。
法律や制度の改正は、公益性を前面に押し出し、政治家や役人の力を借りて、より有意義な立法を実現すべきです。決して政治家個人に不当な献金をもって、俗に言う「甘い汁」を吸うような真似をしてはいけません。
自然環境がもたらす被害も、災害から人命や財産を守るための技術を最大限に駆使し、最小限に食い止めることは可能です。要は予算とコンセンサスを確保することが焦点となるだけです。
多くの先人・先哲は、自分の思いを実現するために、理念を構築することと共に、こうした障害の排除を先行しております。そうすることで「仏作って魂入れず」になることなく、イノベーションを実現してきたことを忘れないでください。