森羅万象から学ぶ人生羅針盤{「褒めてほしいツボ」だけを押す} | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤{「褒めてほしいツボ」だけを押す}

アメリカの哲学者ウィリアム・ジェームズは、「人間の持つ性癖のうちで最も強いのは、他人に認められようとする渇望である」と述べています。そしてこの「認められる」が示す範囲は、出世などのように狭義に定義されるものではなく、非常に広い範囲に及んでいます。

 

 ここで承認欲求という言葉を復習してみたいと思います。以前ご案内したアメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した「欲求6段階説」の4番目の承認欲求に位置するものです。

 

 人間は社会的な生き物であると多くの先人・先哲は述べていますが、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求(所属と愛の欲求)が満たされれば、その社会的欲求をさらに強めた承認欲求を望むのは当然と言えましょう。

 

 周りを見てください。単なる目立ちたがり屋だけでなく、寂しがり屋をアピールする人、自尊心が強すぎる人、ホラを吹いて注目を集めようとする人など、それぞれに承認欲求を出している人がたくさんいます。

 

 しかし、こうした人は取り扱いが難しいものです。承認してほしい部分がそれぞれに違い、もし的外れな承認をすれば逆効果になるからです。

 

 例えば、容姿にコンプレックスを抱えた男性に「男前ですね」などとお世辞を言おうものなら「バカにしているのか!」と怒りを買うだけです。

 

 しかしもしその人が勉強家を自認しているのであれば、「いつも鞄がパンパンですね。やっぱり本がいっぱい入っているのですか?」などと言うと非常に喜びます。要するに指圧のツボを押したように良い気持ちにさせたからです。

 

 承認欲求を甘く見てはいけません。特にお客様には常日頃から注意深く接し、「褒めてほしいツボ」だけを押すことを強く認識してください。