森羅万象から学ぶ人生羅針盤「共に楽しんで相手の心を動かす」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「共に楽しんで相手の心を動かす」

イギリスの作家ジョゼフ・アディソンは、「真に人に好かれる人は、相手を楽しませるのではなく、共に楽しむことができる人である」と述べています。もちろん、あまり意に沿わない人が相手でもいっしょに楽しむのです。

 

 ここで誤解してほしくないのは、「一緒に楽しむテクニック」を身に付ける必要性はないということです。必要なのは、常識と愛嬌です。当然、常識の中には、道徳や礼儀、マナーが含まれますが、これに愛嬌が加われば鬼に金棒です。

 

 むしろ中途半端な教養や、上辺だけのコミュニケーション術などを披露すれば、相手に底の浅さを見抜かれ不快感を与え、接待などであれば逆効果になることもあります。

 

 よく落語に太鼓持ちが登場しますが、大抵「今日(こんち)、大将、どうしました、ヨイショ!」などと言って旦那のご機嫌伺いをしています。しかしこれは「野太鼓(のだいこ)」と言って上品な太鼓持ちではありません。

 

 上品な太鼓持ちは、まず身なりが旦那と遜色(そんしょく)ないほどきちんとしています。そして昔で言えば囲碁将棋の有段者、今で言えばゴルフのシングルプレイヤーという実力を兼ね備え、旦那と五分五分の勝負をして良い加減で負け、花を持たせるのです。

 

 しかし、囲碁将棋が有段者でゴルフもシングルプレイヤーというのは必要条件ではないのです。それ以前に常識と愛嬌があれば、そんな高度な遊びのテクニックは二の次です。冒頭に示したように、心底共に楽しめる人こそが相手の心を動かせることを肝に銘じておきましょう。