うたかた 22 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

人の心は複雑だ


複雑で難しい


頭ではわかっているのに

ちゃんと理解してるのに


それを100パー受け止めて

丸ごと全部受け入れられるかといえば

それはまた別の話しで


だから思い悩む


いつまでも

何年経っても


翔くんも

雅紀も


ずっと


ずっと







「36度5分……平熱だな」


「だから言ったじゃん、熱なんかないって」


ただ、突然胃が痛くなって目が覚めて、薬もなかったし、どうしようかと思って……


「そりゃあ、カップ麺やファストフードばっかじゃ

胃も痛くなるだろうな」



それに加えて、アルコールの瓶や缶。


分別してあるだけ立派だけど。



「とにかく、これ食って薬飲んでしばらく寝てろ。

その間、オレは部屋の掃除しとくから」


弱った胃に優しい、土鍋で炊いた鶏だしの中華粥。


友人の好物であることは、長い付き合いで知っている。




「それより、よかったの?

今日は墓参りに行くって言ってたじゃん」



散らかっていた(友人曰く、床に置いていただけで、別に散らかしてなんかない)雑誌を片付ける手が止まった。



そう、今日はあの2人と墓参りに行く予定だった。


翔くんのお姉さんで、雅紀の母親でもあるあの人の。


でも……



「いいんだよ。お前のほうが心配だったし」


「あ……そ、」



素っ気ない返事とはうらはら、赤く色づいた耳のことは敢えて黙っていよう。




2人で行かせたことを後悔はしていないけど、全く心配していないわけでもなく


ただ、色んな意味で互いに向き合う必要がある2人。


今日という日が、何かのきっかけになってくれたらいいんだけど……




「ほらほら、さっさと食べて薬飲む!」


「もう、急かすなよ」





翔くん、雅紀



お節介な家政夫でごめんな。







つづく