受験会場でもあるK高の正門前には、既に櫻井くんの姿があった。
「ごめん、待った?」
「ううん、俺が早く来すぎただけだから」
なんか家にいても落ち着かなくて、予定より早く出てきたんだ。
「やっぱ緊張するよな」
「えっ、櫻井くんも?」
いつも冷静で堂々としてる櫻井くんでも緊張なんかするの?
「俺だって人並みに緊張するよ」
むしろ、この3人の中じゃ一番のビビりかも。
「まさかぁ」
あ、でも
「この中で一番度胸があるのは
未華子だと思う」
「俺もそう思う」
「ちょっと!!」
黙って聞いてれば、なに好き勝手なこと言ってんのよ!
「私だってフツーに緊張しますよーだ」
そんなことより
「絶対合格しましょうね」
「うん、とにかく頑張ろう」
「うん」
そこからは、正直あまり覚えていない。
英語科を受験する櫻井くんと普通科を受験する僕と未華子は別の教室で
とにかく目の前の問題を時間内にひとつでも多く解かなくちゃって
集中して、集中して、集中して
絶対合格するんだって
絶対櫻井くんと同じ高校に通うんだって
「それでは鉛筆を置いて
答案用紙を伏せて下さい」
試験官の声に動かしていた手を止め、僕は鉛筆を置いた。
「終わった……」
やることはやった。
全部出し切った。
これでもしダメなら……
いや、きっと大丈夫……なはず
家に帰ると、父さんが約束通りいっぱい餃子を作って待ってたけど
受験が終わってホッとした僕は、夕飯を食べずに朝まで眠ってしまったのだった。
つづく
.・*・.・*・.・*・.・*・.
おはようございます
昨日の夕方
息子から届いたLINEメッセージ
「土砂降り」
「雷」
「靴水没」
Σ(°∀° )ヒャー
無事アパートに辿り着いたようですが
ニュースで観たまんまのようでした。
現在電車も止まっているようで
今朝連絡した時は自宅待機中とのこと。
その後、今日の仕事はお休みになったようです。
同じ相葉県のみなさん
どうぞお気をつけくださいね。