うたかた 10 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

「はぁ!?家を買った??」


「ああ」


「ああって、冗談じゃなくて?」


本当に本当なの??


「だから、さっきから言ってるだろう」


こんなこと、冗談で言ってどうする。


「だってさ、家だよ家」


スーパーで肉や魚を買うのとは訳が違うじゃん!


「そんなの当たり前だろ」


「いくらその子が有紀さんの子だからって

そこまでする?」


甥っ子とはいえ、血はつながってないんだよ。


「だから、俺の戸籍に入れる」


「はいぃ!?」


なにそれ、本気で言ってんの?


「ああ」


「ああってねぇ……」



はぁぁぁ……



潤が額に手を当て、大袈裟過ぎるほどのため息をついた。




雅紀のために、今あの子が通っている学区内に家を買った。


男3人で住むには十分な広さの一軒家。



雅紀が転校しなくていいように

友達と離れずに済むように


会社には若干遠くなるけど、そんなことはどうってことない。



籍に入れるのだって、別に大騒ぎするようなことじゃない。


雅紀は苗字が変わるけど

それだけは譲れないけど



「本当に引き取るんだね」


「ああ」


それが亡くなった姉さんとの約束だからな。


「翔くん、ひとつだけ聞いてもいい?」


「なんだよ」


「翔くんはその子のこと、愛せんの?」


だってさ、その子の父親のせいで有紀さんは……



「とにかく」


これは決定事項だ。


「悪いけど、引越しの準備は頼んだからな」


「……わかったよ」




それ以上潤は何も言わなかったし、俺もそれ以上何も言わなかった。






つづく