君がいいんだ 69 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

「櫻井」って、今まで当たり前のように呼んでいた。


ううん、当たり前のようにじゃなくて、そう呼ぶのが当たり前だった。


それが今回のことで当たり前じゃなくなって


だから、また「櫻井」って呼んでもいいと言われて嬉しかった。


でも、それよりもっと嬉しかったのは



「雅紀」



そう呼んでもらえたこと。



「おい」でも「お前」でもない



「雅紀」



それは、紛れもないオレの名前。



「雅紀」



櫻井が呼んでくれただけで特別なものに変わる。




「雅紀」


えっ?


「な、なに?」


改まった声にドキッとした。



「すまなかった」


俺のせいで怪我をさせてしまって


「本当に申し訳ない」


櫻井がオレに向かって深々と頭を下げた。



「ちょっ......櫻井」


やめてよ、そんなこと。


「櫻井が悪いんじゃないよ」


あれは、オレが勝手に飛び出したから......


「だから、そんな謝ったりしないでよ」



「幸い、傷は浅かったけど」


それでも、もしかしたら痕が残るかもしれない。


「そんなの平気だよ!」


女の子じゃないんだし、傷のひとつやふたつ残ったってどうってことないよ。



「雅紀は社長の大事な弟なのに」


「そんなの関係ないよ!」



ついさっきまで、以前に戻ったみたいで嬉しかったのに


噛み合わない会話。


櫻井はいったい何を言いたいの?


何を言おうとしているの?



「櫻井、まさか......」



ここに残るなんて言わないよね?






つづく