君がいいんだ 68 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

これがドラマなら


これが映画なら 


そして俺が、その登場人物なら


きっとここで記憶が戻り、めでたしめでたしとなるんだろう。



でも、現実はそんなに甘くない。


そんな奇跡みたいなこと、そうタイミングよく起こるはずなんてないんだと思い知らさるだけだった。



ベッドの上であからさまにがっかりする相手に苦笑しつつ、話しの続きをした。



「とにかく、もう無理して

さん付けなんてしなくていいから」


「べ、別に無理してなんか......」


「ずっと俺のこと、櫻井って呼んでたんだろう?」


年上だけど、呼び捨てのまま


「それは......」


「だいたいお前、さっきだって俺のこと

櫻井って呼んでたからな」


「えっ!?」


ウソ......


「マジで」



そう呼んだことさえ気づかないほど、コイツにとっては当たり前のことなんだろう。



「だから、いいよ」


俺のことは櫻井で


「でも......」


「でもじゃなくて、俺がいいって言ってんだから」


「本当に?」


本当にいいの?



男のくせに綺麗な顔立ち。


そっと伺うように見つめる瞳に、なんだか妙な気分になってくる。



「あんまりごちゃごちゃ言うと呼ばせないぞ!」


「えっ、ヤダ!!」


ごめんなさい! 




謝ることなんて何もないのに


むしろ、色んな意味で謝らないといけないのは俺のほうなのに



「雅紀......」


「えっ」


「そう呼んでいいんだろ?」


おいとか、お前とか、そんなんじゃなくて



「雅紀」



これからはそう呼ぶからな。



俺の言葉に雅紀は、まるで花のような笑顔を見せた。








つづく