君がいいんだ 70 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

「櫻井、まさか......」


ここに残るなんて言わないよね?


「だって、会社は?」


会社、辞めるつもりなの?


「............」


「どうして......」



どうして答えないの?

どうして「違う」って言わないの?



「どうして会社を辞める必要があるの?」


櫻井は何も悪いことしてないじゃん。


「それともあれ?

オレが怪我をしたから?」


櫻井を庇って背中を切られたから、だから責任を取るっていうの?



俯き加減の櫻井の肩がピクンと揺れた。



「オレ、言ったよね?

あれはオレが勝手にしたことだって」


誰に頼まれたわけじゃない。


オレがそうしたいから飛び出しただけ。


「だから、櫻井は何も悪くないんだよ」


そんなことで責任を感じる必要なんてない。



「でも......」


「それとも櫻井」


まさか、結子さんと結婚するつもりなの?



会社を辞めて、故郷に残って


そして、あの人と......



「それはない」


「だったらどうして......っつ!!」



ベッドから身を乗り出し、全身に力が入り過ぎたせいか、背中の傷がズキッと痛んだ。



「おい、大丈夫か!?」


「触んないで!!」



櫻井はオレを心配してくれただけなのに


その櫻井が、今いったい何を考えているのかわからなくて


オレは伸びてきた手を思い切り払い除けた。






つづく