患者はすべてを語るわけではない・・・② | 一生一緒に過ごす自分と仲良く…って大切だね♪

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幸せの秘訣は“自分流”☆ミ
 50年の患者人生を活かしながら、100の病気と共に、波乱万丈をシブトク生き続けて学んだ命の育み方&自分づくり…コロナ禍を自分らしく生きるヒントと共に綴ります♪

さっそくですが・・・前回の続きです。

穏やかに怒るつもりが、
医師の言葉に、患者(私)の心が大きく動きました。

「頭が痛い」患者の役ですが、

受付では「紹介状」があるのか聞かれ、
待ち時間は長く2時間以上待ち、
自分より後に来た人が次々入り、
内科の受付でそのことを伝えると
そっけない対応…

やっと呼ばれた時には
不機嫌な表情になっていた患者むっ 

のに…

担当の医師は
とてもにこやかに明るい声で
「今日はどうなさいましたか?」

患者は思わず
「この病院はどうなっているんですか!」と
イライラ感をぶつけた。

しかし担当医は、
相変わらず明るくにこやかニコニコ 

さらに増すイライラ…

このあとに、信じられない言葉が
医師から語られ、
患者のイライラは頂点にビックリマークドンッ

あえて詳細は綴りませんがご了承ください。
(研修時のことですので…)

私が何をお伝えしたいのかというと…

学生の時に、医療コミュニケーションについて、
今以上に深く学ぶ必要があるのではないか

そう実感した1日だったということです。

他のロールプレイでは、

患者が怒っている…えっ 
ということを察して
対応に困る研修医もいらっしゃいましたし、
繰り返し謝る研修医もいらっしゃいました。

それぞれのロールプレイのあとに、
観察していた研修医一人一人から感想を聴くのですが、

正論で語る研修医、
決めつけて語る研修医、
自分だったら対応できなかったと語る研修医と
様々でした。

えっ!…

そう感じたのは、
「よかったと思います」
そう表現する研修医が複数いらっしゃったことと、

「この患者さんは、待ち時間が長くて怒っていたので、
きちんと説明することが大切だと思う」

というように思い込んでいらした方が複数いらっしゃいました。

一人一人の制限時間があるので、
残念ながら質問することはできなかったのですが、
どの点に対してよいと感じたのか…

そして多くの研修医の発言から、
思い込み、勝手な解釈を感じました。

伝えられる範囲で、
この患者は…と伝えたのですが
残念ながらすべてを伝える時間はありませんでした。

確かに、この患者は
待ち時間が長かったことを怒っています。

しかし、このことだけではありません。

この患者は、
病院に来てからの様々な出来事に対しイライラしたのは事実ですが、
イライラした裏には、不安があったのです。

そもそも、
ひとりで強い不安を抱えていたのですが、
思い切って今日、診察に来たわけです。

先生に聴きたいこともありました。

2か月前から徐々にひどくなった頭痛。

数日前は、起き上がれないほどのひどい頭痛で
薬を飲んでも治まらなかった頭痛。

兄が脳梗塞で昨年亡くなり、
親も脳梗塞で亡くなっています。

血圧が高いことを健診でも指摘されていて

自分も…
そんな不安と共に
はじめての病院に訪れたわけです。

そのような背景のほかにも
患者が語っていない事情はあるわけで、

患者が言葉にしたことだけを受け取り
安易に判断することは
診断するうえでも危険なことだと私は思います。

確定診断するうえでも、
患者が語る症状以外のことも質問して聴くことが
大切だということは言うまでもありませんが、

患者がすべて真実を、本意を語るとは限りません。

もちろん語らないにも理由があるわけですが…

医療面接では、
患者と良好な関係を築き、
情報収集を行うという目的があります。

情報収集も、正確な情報収集が必要です。

そのためにも、
良好な関係を築くためのコミュニケーションが必要です。

同じ病気でも、
患者一人一人の背景はそれぞれ。
患者それぞれに物語があります。

それぞれの背景・物語を把握することで、
その患者にあった治療を行うこともできる。

言葉だけではなく、
話の内容を理解したり、(何を伝えたいのか)
言葉の裏側の声に耳を傾けることができるのか…

医療現場でのコミュニケーションは
コミュニケーションの深い理解が必要だと感じます。

患者は素人なので、
自分の物語の、どの部分が診断・治療に必要なのかわかりません。

だからそこを引っ張り出すことが
医療のプロには必要なのだと私は思います。

そして患者も、
自分の気持ち、
どうしてほしいのかという希望を
きちんと伝えられるようにすることも重要だと思います。

私自身もそうですが、
わかってもらうための努力が必要なのかな~

そして患者は、
病状によって伝えられない状況の場合もあるので
既病歴や服薬中の情報がわかるように
事前に準備しておくこと、携帯することも大切ですね…

実際の医療現場でもよくあることですが、
医療者、患者ともに
勝手な解釈、思い込みは危険です。

そうならないためには…

自分はこのように理解したのですが…と聴き返す、
自分の困っていること、希望を伝える。
そして、伝わったのか確認をとる。

とはいえ再度お伝えしますが、
患者はすべてを語るわけではありません。

語れない…かもしれないし、
語らない…かもしれない。

忘れているかもしれませんが、

医療者がどのように接してくださるのか…

このことが、患者の気づきにつながるでしょうし、
患者の心を開くこともできるでしょう。
患者の心を、患者の体を癒すことにもつながると
私は感じています。虹


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  藤咲里花@奇跡のセラピスト これが私の生きる道♪~過去・現在・未来~
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