幸福の科学 主エル・カンターレ 大川隆法総裁先生 書籍・大悟の法 参照です。

 

🌈 負け戦のときに必要なものとは

 

この世での知恵の話をしてきましたが、この世においては、この世で生き抜くための方法、知恵を駆使して戦うべきだと思います。ただ、いくら知恵を駆使して戦っても、人間として、勝てない戦は、やはりあります。


 

たとえば、みなさんが「どうしても総理大臣になりたい」と思っても、なれる見込みはあまりないでしょう。確率的に見れば、千分の一も万分の一もないでしょう。それでは、総理大臣になった人が、みなさんより優秀かといえば、それほどでもないこともあります。


 

不思議なことですが、総理大臣になる人は、そういう運命にあったとしか言いようがないのです。逆に、そういう運命にない人は、「総理大臣になりたい」と思っても、なかなかなれず、敗れる可能性のほうが高いのです。


 

あるいは、もし、「天皇になりたい」と思ったならば、これは革命をおこすことになるので、天皇になるよりも先に、死刑になる可能性のほうが高いでしょう。したがって、ある程度、冷静に考え、この世的な力を尽くして戦い、勝つべきではありますが、勝てずに、負け戦になるときもあります。


 

そのときの踏ん張り方、耐え忍び方が大事なのです。知恵を尽くしても勝てず、敗れ去ったとき、次に必要なものは何でしょうか。それは勇気です。どのような勇気であるかといえば、自分を許す勇気なのです。


 

「自分はだめなのだ。こんな人間はだめなんだ」と、自分を責める思いもあるでしょうが、自分を許す勇気も必要です。「自分なりによくがんばった。力の限りを尽くした。しかし、力及ばなかった。これについては、しかたがない」と、自分を許す力、自分を許す勇気が必要なのです。


 

「一生懸命、努力し、がんばったけれども、武運つたなく、どうしても成功に届かなかった」というときに、潔く、闘いの矛を納め、負けを認める勇気が要ります。負けを認めるのはつらいことですが、そうする勇気が必要です。そのときに、自分を許す力というものが出てくるのです。

 

🌈 心の苦しみにも時効があってよい

 

自分を許せないために、十年も二十年も苦しんでいる人はたくさんいます。「人間関係で失敗した」「会社で失敗した」「事業で失敗した」「異性関係で失敗した」など、過去の失敗の経験はいろいろあるでしょう。


 

大勢の人が、さまざまな苦しみのなかで生きているわけであり、この世的には、人間の数だけの苦しみと失敗、挫折があるのです。残念ながら、全員が成功することはできません。ある人にとっての成功は、ほかの人にとっての失敗であることも多いからです。


 

そのときに、いつまでも苦しみつづけるのは愚かだと思います。反省すべきことは反省し、今後はしないようにすることです。詫びるべきことは詫び、認めるべき間違いは認めることです。しかし、一定の期間を超えて長く苦しみつづけることは、愚の骨頂であると思わなければいけません。


 

法律の世界では、民法でも刑法でも、時効という制度があります。その理由のなかには、「年数がたつと、債券・債務関係がよく分からなくなる」「証拠がよく分からなくなる」というような技術的なこともありますが、もう一つには、民事であろうと刑事であろうと、「人の記憶が薄れていく」「怒りが薄れていく」ということもあるのです。


 

たとえば、民事で、「貸したお金を返せ」という争いがある場合に、年数がたつと、ほんとうに貸したかどうか、債券・債務関係が分からなくなってきますし、人の記憶も薄れてきます。


 

「十年も二十年もたってから、『返してくれ』と言うようなお金は、そもそも、返してもらっても返してもらわなくても、どちらでもいいようなお金だったのではないか」というような見方もあります。あるいは、殺人事件でも、時間がたつと、「実は、こんなことがあった」などと言っても、証拠もないし、当時の関係者もいないし、事実関係が分からなくなります。


 

そして、憎しみや恐怖などの感情も薄れてきます。こういうことが時効制度の背景にはあるのです。法律にも、そういうものがあるならば、人間の心、自分自身の心においても、一定の時効があってよいと思います。「この問題については、自分は充分に苦しんだ。もう三年もたったのだから、自分を許そう」というように思うことです。

 

🌈 他の人を許す勇気

 

🌈 人を憎みつづけない

 

他の人に対しても、「自分は、『一生、あの人を憎みつづけよう』と思っていたけれども、これ以上、憎しみつづけても、自分も苦しい。もう、あの人を許そう」というように思うことが大事です。人を憎んでいると、たいてい、体の調子が悪くなります。


 

憎まれている人、憎しみを受けている人も調子が悪いのですが、憎んでいる人も、やはり調子が悪いのです。原因不明の病気になったりする人は、多くの場合、憎しみの感情を強く持っています。「許せない」という憎しみの感情を持っていると、精神作用によって、病巣が体のなかにできてくるのです。


 

破壊的な思い、憎しみの思いが物質化して、がん細胞になったりすることもあります。そのように、思わぬところで病気が出てくるのです。したがって、自分自身のためにも、人を許さなければいけません。自分自身のことも許さなければいけませんが、他の人のことも許さなければいけないのです。


 

自分に対して害をなした人、自分に恥をかかせた人、自分を迫害した人、自分を侮辱した人など、そういう人は、確かに、たくさんいるでしょう。しかし、許さなければいけません。一年、苦しめば、あるいは、三年、五年、苦しめば、もう充分です。


 

そういう人たちも、現在は変わっているかもしれないし、反省しているかもしれません。「そのときは侮辱したけれども、あとで反省した」ということもあるのです。あるいは、「宗教を信じている」と言ったために、さんざん、ばかにされたとしても、三年後には、ばかにしたその人も宗教を信じているということだってあるわけです。


 

そのように、相手が変化していることもあるのです。したがって、憎しみつづけるべきではありません。ひどいことをされて、苦しい思いをしたとしても、それをいつまでも恨みつづけるのではなく、「相手も不完全な人間なのだ」と思わなければいけないのです。

 

🌈 悔しさにも時効をかける・・・

 

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(私文:人を許すことが出来た結果)

負けた経験は数多くあります。勝ったと思われる記憶は、中々出てきません。「人から受けた被害者意識」の固まりであったかもしれません。だから人を許そうと思ったことなどありませんでしたが、大川隆法総裁先生の仏法真理を学び始めてからは、少しずつ少しずつ、反省が進み、相手の心が分かり始めてきて、何度か、相手の気持ちが分かったことがありました。

 

人を許すとは、その人を少しでも理解するということと同じではないでしょうか。解った瞬間に、自分の心に自由と平安が訪れたのを憶えています。 人を許すと、自分が幸せになることができるのです。これほど大切な教えはないと思います。

最後まで読んで頂いて、本当に、本当にありがとうございます。是非とも、幸福の科学 主エル・カンターレ 大川隆法総裁先生 書籍・大悟の法 を読んでください。

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